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そっと首元から顔を離したテミンちゃんは、
…とっても感慨深げに微笑み、目を細める。
TM「…勇気持って、メンバーのこと信じて…今ここに立ててる。よく頑張ったね、Aもみんなも。良かったね、本当に…！」
「…テミンちゃん……、」
…あの時テミンちゃんに背中を押してもらえなかったら、今ここに私はいなかった。
大切に思っているからこそ、心配をかけていい。不安な時は、助けてほしい時は、そう伝えてもいい。弟たちを信じることの本当の意味は、彼が教えてくれた。
TM「そろそろ時間でしょ？…いってらっしゃい、A」
「…ありがとう。あのね、テミンちゃん」
TM「うん？」
「……ほんとにほんとに、ありがとう！大好き！！愛してる！！」
TM「…」
私の永遠の憧れ。
どんな時も光り輝くスーパースターで、そして私を支えてきてくれた頼りになるお兄さん。
色々な人に胸がいっぱいになるほど感じている感謝だけど、テミンちゃんには伝えても伝えきれない思いが沢山ある。
だから、ステージから届けたい。
今まで本当にありがとう、って。
テミンちゃんの胸を離れ、先にステージ脇へ繋がる通路へ向かっていったミンソギオッパとメンバーたちの背中を見つける。
私もよし、と自分に気合いを入れて歩き出した。
そんな時、
TM「A！」
不意にテミンちゃんが私を呼び止める。
振り向くと同時に手首を引っ張られ、
またその胸の中に抱きとめられて。
私の頭をそっと撫でた彼は、
…暖かな日向のように、優しい笑顔を見せた。
TM「…僕も愛してるよ、A。いってらっしゃい！！」
そして、とん、と背中を押す。
まるで、何か大切なバトンを渡してくれるかのように。
私は振り向かずに歩き出した。
テミンちゃんがくれた勇気と力が、体と心いっぱいに私を満たしてくれる。
成長した姿を、今まで支えてくれたみんなに見せたい。
そして何より、シズニを喜ばせたい。
だんだんと心臓の速さが上昇していく。
暗いステージ脇にたどり着いて、見つけた。
みんなお揃いの、真っ白なジャケット。
…世界で一番大切な仲間たちの、10人の、背中を。
「みんな、お待たせ！」
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れいら(プロフ) - akkoroさん» ご感想ありがとうございます！本当にいつかウィンウィンも居るイリチルがもう一度見たいですね泣 いえいえ、こちらこそこの小説をお読みくださってありがとうございました💖またいつか素敵なお話を提供出来るよう頑張ります😊💚 (2021年11月23日 21時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
akkoro(プロフ) - ウィンウィンのいるイリチルの姿に泣きながら読みました。今はまだ実現しないけどいつかメンバー全員が揃ってのパフォーマンスを見たいと願っていますが先に描いたくれてありがとうございました！言葉にすること、願う事、これ大事！と思いました。ありがとうございます (2021年11月23日 12時) (レス) @page50 id: 79727b217b (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - SFさん» SFさん、これまでも沢山の応援本当にありがとうございました！SFさんらしき方からのご感想、しかと受け取りました…!!（何せフォームが匿名なもので笑） 本当に沢山感想を頂けてモチベーションになっていました^^ お付き合い頂きありがとうございました！！ (2021年11月23日 1時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - れなさん» 返信遅れました🙇🏻♀️テオヌナロス…とっても嬉しい言葉をありがとうございます！😂❤️またいつかカムバするかもしれないので、お楽しみにして頂けたら嬉しいです！ (2021年11月23日 1時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
SF(プロフ) - お話の最後、終わり方まで美しかったです。（Googleフォームに激長の愛を回答したのにこの一文を入れ忘れました。）とりあえず薔薇の件は人生辛くなる度に読み返すことにします！！！ (2021年11月21日 2時) (レス) id: 3dff394c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年11月11日 22時
