NCTの女王様（希望）！ ２０

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もうほんと、おかしいなぁ。

私もジェミンもすぐふざけちゃう。
それにジェミンのボケはよく分からない。てか、ボケてるのかすらも分からない。(笑)

せっかくの甘い空気だって一瞬にしてユーモラスになるし、それに二人で笑っちゃうし。
ジェミンのスイッチが入ったら止まらないし…で、笑い疲れて何もできなくなっちゃう。


だけど、彼のそんなところも全部好きだ。


好きになっちゃったんだもん。
彼の全てが可愛いし、格好いいし、愛おしい。





…今日、せっかくのお泊まりだしね。
私はいいことを思いついた。
ジェミンにとっては…少し冒険かもしれないけれど。


でも私たち、もう恋人だ。

私はくすりと微笑んで、ジェミンにそっと耳打ちした。





「…ねえジェミナ、薔薇探ししてみない？」


JM「え？…薔薇探し？ふふっ、何それ。面白そうだね」


「うん。…私の体の…」




…普通の人には絶対に見つけられない場所。

そこに咲いてる、赤い薔薇のタトゥーがあるって話は、メンバーにもシズニにも有名みたい。

だけど誰も実物を見たことが無い。
簡単に見せるはずもないから、当たり前だけど。


でも、ジェミンには…見てほしいな。


赤い薔薇の花言葉は、ジェミンがそれを見つけた時に、教えてあげよう。




私はジェミンの手をぎゅっと握り、
少しだけ何かを期待しているような表情を浮かべる彼に、そっと目くばせする。


…彼も私の想いを感じたのかな。

またふわりと微笑んで、私の頬に触れる。


ほんの少しだけ、その耳が赤い。






JM「…いいの？」


「…いいよ？」


JM「ほんとに？」


「ふふっ、ほんと。…ジェミニは？」


JM「…」






私の問いかけに、彼は何も答えない。


…ただ微笑んで、

次の瞬間には、愛おしげな口づけを私にする。



それが何よりの答えだね。

あなたの想いが、手に取るように分かる。




静かに高鳴っていく鼓動も、きっとすぐに彼と重なる。
ほんの少しぎこちない手の温度だって、きっとすぐに溶けていくんだ。


…今夜の雪は、特に綺麗に見える。

冷え込む夜には、温もりを分け合わなきゃ。






明日の朝には……


…もっとジェミンのことが愛おしくなって、

その素肌に抱かれて、私は目覚めるはず。









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