・ ページ36
.
「……ごめん。せっかく会いに来てくれたのに、疲れてるのに…変な空気にしちゃって、」
JM「ふふっ、そんなこと言うなんて。ヌナってほんとにかわいいひとだね」
「…」
JM「…いつか、大人になった俺に慣れてくれる時まで待つよ。そして、その時は必ずあなたを振り向かせるから」
「…！」
JM「ね、だから。今夜だけはやっぱり充電させて。まだあなたが足りないみたい」
むくりと起き上がったジェミン。
つやつやの黒髪が揺れたかと思えば、
私の肩を少し強引なくらいの力で抱き寄せて
私の頬に手を当てると、
ちゅっ、と音を立てて おでこにキスをした。
JM「…ヌナ、ほっぺ熱いよ？(笑)」
「…ジェミナ、今のは流石に本気度が…(笑)」
JM「俺はいつでも本気だよ。…えへへ、やっぱり今日来て良かった〜！！充電満タンだよ、明日からたくさん頑張れる！ヌナ独り占めでナナ幸せ〜♡♡」
「っ〜〜〜！！もう、こんなのありえないんだから、絶対みんなに言わないでよ！！」
JM「言わないよ。ヌナとの思い出は全部、俺の心の中で大切に取ってあるんだ。誰にも見せずに♪」
「………………てか、明日朝早いんでしょ！？もう2時近いんだから寝なきゃ！」
JM「あっ！話逸らした！ほんと照れ屋なんだから〜、んん〜？♡ ナナはそんなAちゃんも大大大好きだよ〜〜？？♡♡♡」
「近い近い近い近い痛い痛い痛いほんとに寝て！！！！！！！(泣)」
JM「おわぁ！！」
毛布をジェミンに放り投げて撃退。
間抜けな声を出して倒れ込んだジェミンの様子に、私はようやく本当の“いつもの調子”で笑うことが出来た。
すっかり冷めたティーカップを下げに、キッチンまで向かう。
寂しさは紛れたけど、なんだか感情を随分引っ掻き回されたような…。(笑)
JM「Aぬなぁ〜〜」
「なに？」
気の抜けた声の主に振り向けば、ピンク色の毛布に包まれて私を見つめている砂糖みたいな笑顔。
JM「ふふっ、…愛してるよ。おやすみなさい！」
その“愛してる”が、とっくにお姉さんに向けられる意味じゃなくなってるって
…信じざるを得なくなってしまったこの真夜中。
私はとっても混乱してるし、戸惑ってるし。
だけど、
優しい朝日が昇るまで、彼のそばにいたい気持ちだって、確かに芽生えてる。
その愛情が、弟へ向けられるものなのか
…そうじゃないのか、は
まだ私には分からない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - starryskyoct6yさん» そうなんです、、2人なんです、、！！（） ご正解おめでとうございます!! (2021年5月15日 13時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ranmaさん» 正解おめでとうございます!!私も中華ライン大好きでした（ ; ; ）これからの展開にご期待ください!!♪ (2021年5月15日 13時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
starryskyoct6y(プロフ) - ビックリです！わぁ！でもやはり2人…(*´ｖ｀) (2021年5月15日 8時) (レス) id: a04a152ead (このIDを非表示/違反報告)
ranma(プロフ) - 誕生花〜！！私中華のオタクやってたので調べたらドックンドックンしました！笑 これからも楽しみにしています♪ (2021年5月15日 1時) (レス) id: 4e76324238 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - chamiwaさん» えええ！！そうなんですか！？ということは少し前にお誕生日でしたよね、おめでとうございます!!(^^) 応援ありがとうございます、更新がんばります!!! (2021年5月15日 1時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年5月7日 21時
