・ ページ31
.
YY side
Aは10ヶ月ぶりのテンヒョンの肌と香りに何を思ったのか、Aらしくもなくわんわんと泣き始めた。
その姿を見て安心したように笑うクンゴ、驚くドジュン、なんだか自分ごとのように幸せそうに笑うヘンドリー。
テンヒョンはそんなAの姿を見て笑うと、何かをこっそりと話しかけ、それを聞いたAも泣き笑いしていた。
それは、俺が見たことないような、愛らしい笑顔。恋を初めて知った少女のような、はにかんだ仕草。
そして、あろうことか、
XJ「なっ……！！！！」
YY「わ、ちょ…！」
HD「えぇっ！？今！？」
KN「…やりやがったな。(笑)」
多分2人しか見えていない世界に入った2人は、俺たちの前だっていうのに、
…キスし始めた。
ここで俺は確信したよ。
やっぱり2人は、前から効いてた俺の勘通り、絶対デキてるって。(笑)
テンヒョンはAの腰を強く抱き寄せ、Aの頬に愛おしそうに手を当てて、顔を傾ける。
Aはテンヒョンの首に腕を回して、うっとりしたような表情で、涙目で、それはそれは濃厚な…
…濃厚な？
XJ「ちょっ、え……え、え？」
HD「ああこれ、子どもは見ちゃいけないやつだね、ハハッ」
YY「ちょ、ハハッじゃなくて、いやあれ、し、し、しししし、た、し、した……し、しし、し、た、入って…」
KN「ヤー！落ち着いてよヤンヤン！(笑)」
YY「だってあんな舌の動かし方する深いキs」
XJ「ブッッッッッッッッ」
HD「うお、お、おおお、なんだ、なんだあの…おっ、おおお！テンヒョンなんか凄い！」
XJ「…俺たちは今何を見せつけられているのでしょうか…」
KN「……そろそろ止めないとここでおっ始めるぞ、あの2人。」
YY「はぁ！！！？マジで！！？！？」
HD「あの2人ならやりかねないね」
XJ「Oh my god！！！」
ここでクンゴが止めに入ってくれたから良かった。
…なんかすんごいものを見た。
無邪気に笑うテンヒョンも、我に帰ったように顔を真っ赤にするAも、2人の並ぶ姿はどうにも可愛らしくて、俺たち的にもしっくり来て。
ああ、ようやく、Aのところにテンヒョンが戻ってきた。それに、テンヒョンの隣に、Aが戻ってきた。
そう感じた。
ちなみにその晩、Aの正面の部屋のクンゴは、朝まで眠れなかったらしい。
…原因はご想像にお任せします。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月22日 1時
