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TN side
今思えば、それもボクのエゴだったかもしれない。
だってボクだって、Aのことが、気になっていたから。
ボクの何かを、激しく熱く、変えてしまいそうな
そんな危うい彼女を、哀しい彼女を、
ボクは最初から、求めていたのかもしれない。
ボクはAをどう思っているんだろう。
自分の感情には責任を持つつもりだ。
でも、まるで霧がかかったみたく、自分の本心が見えてこない。…そうしていると、自分にもAにも嘘をついて逃げているみたいで、自分のコトがイヤになる。
そんなモヤモヤ、イヤなんだ。
ボクの視界はいつでも澄みきっていてほしい。
ボクをおびき寄せたのはAだ。
だけど最後、手を差し伸べたのは、ボクだ。
それが全てだ。
それが、ボクの感情の答えだ。
ふざけて、冗談のつもりで、遊びなんて言った。
だけどこんな関係になって、Aのことも、そして恋人のことも、苦しめたくない。手遅れかもしれないけど、それより手を打たない方が、ダメ。
まだボクは、Aのコトをよく知らない。
それでも、惹かれてやまない。
まるでAは、ボクが持っていないモノを、全て持っている気がしたから。
…キミは、ホントは、どんなコなの？
ジャニヒョンから、それに、ドンヒョクからも、色々な噂を聞いてしまう。
ボクを誘ったのも、そういうことに慣れているから？
素直なままのボクで、キミに向き合いたい。
それでも、ホントのキミが、見えてこない。
時が経てば分かるだろうか。
…それまでボクは、この関係をだらだらと、続けているのだろうか。
最初から未来の無い関係なのかもしれない。
だけど、だけど
心の中の、ホントのボクは
…Aに騙されていたとしても、その甘い罠にかかっていたとしても、
ううん、Aはそんな風に手の込んだことを出来ないタイプだと思う。
泥棒猫になるには、あまりに純粋過ぎる。
ボクにはそう分かる、だからこそ
だからこそ、ボクは
Aの中に、未来を見つけたかった。
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月22日 1時
