じゃんけんで負けたふたりがポッキーゲームします ページ4
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【 サブチャン 】
て「さーいしょはグー！じゃーんけーん！」
その戦いは、リビングにて幕を開けた。
と「ああああ！」
「あっ………」
としみつと私。
地獄行き決定である。
虫「はーい。というわけで、ポッキーゲームに参加するのはとしみつとAに決定でーす！」
し「ウラヤマシイ」
1ミリも感情こもってないぞ。
て「としみつ後出しじゃなかった？」
と「お前正気か？なんで自爆しにいくん？」
て「Aとチュー…」
りょうくんと虫さんが、バカだてつや、とか言いながらけらけら笑ってる。
「ねえ、お願いだから
虫「えー？なにそれくだらな、カップルチャンネルかよ」
て「……虫さんってリア充なのになんで同類にあたりきついの？」
虫「リア充じゃなくてバカップルにだけね」
りょうくんが、このゲームの主役である茶色い棒を持ってこっちへやってくる。
てっちゃんがひええって言った。
しばゆーがうげえって顔をする。
り「はい。準備できたよ」
と「りょうお前あとでしばく」
にやにやしながら、りょうくんがお皿を目の前のテーブルに置いた。
ポッキーゲームという、にぎやかな遊びにはあるまじき空気が漂い始める。
し「地獄絵図とはこのことか…」
虫「じゃあ始めましょうか、ポッキーゲーム」
「ぽ、ぽっきーげーむう？なにそれおいしいのー？」
し「ねばるなあ…」
虫「え？Aバカ？おいしいわけないやん、タランチュラの足なんて」
タ ラ ン チ ュ ラ の 足 。
そう、さっきの動画の残りものである。
茶色く細長い足に無数の鋭い毛が生えている。
と「もう無理、もう吐きそう」
「そもそもとしみつが悪いんじゃん？タランチュラの足見てシェアハピしよとか言うから！」
と「はあー？お前だって、じゃあポッキーゲームする？とか言っとったげや！」
「ボケを拾ってあげたんでしょうが！」
と「頼んでねえよ誰も！」
ヒートアップする私たちを見て、げらげら笑う4人の薄情者。
特にりょうくん。
言わずもがな、首謀者。
て「わしタランチュラ食べることになってもいいからAちゃんとチューしたい」
「うぜえええ」
て「なんで！？」
今はすべてが煽りに聞こえる。
虫「えーつまんないーはやくー」
り「としみつそれでも男？」
と「あ"あ"？」
わかりやすい挑発に乗ったとしみつにより、ゲームは始まった。
単純って罪……
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作者名：V
| 作成日時：2018年11月19日 21時
