Part.2 ページ46
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り「待って、無邪気でいたずら者ってなに？いたずら者じゃないでしょ俺」
「えぇ…東海オンエアん中で一番意地悪なのに？」
はぁー？どこが？
ぺしっと頭をはたかれる。
「だって携帯隠すのだいたいりょうくんだし」
り「あれはもう俺の義務」
「なわけないでしょ」
お互いのグラスを持ち上げて乾杯する。
り「��最高のめぐり逢い��ってさ、いいのあげすぎた感じ？」
「いやいや！光栄だよ！でもそれ、好きな子オトすときに使うべきじゃない？」
り「今彼女いらんからなー」
Aは？彼氏つくらんの？
りょうくんが頬杖をついてたずねる。
「私も別にほしくはないかな」
り「まぁAの彼氏ですってやつが現れたら俺が審査するけどね」
「え、なにそれ。こんな完璧超人に審査されたら誰だって不合格じゃん」
り「やーめーろ」
少し怒ったように笑いながら。
ゆらゆら、りょうくんがグラスをまわす。
り「バカ厳しい採点基準にしてやろ」
「例えば？」
り「とりあえずはAを泣かせたりしないような男か確認する。他の女の連絡先全部消させよっかな」
「愛が重いよ！それは多分ほとんどの男が不合格だよ！」
り「なんで？俺はできるよ？」
「うそばっかー、りょうくん女友達多いのに」
グラスに口をつければ、白ワイン独特の甘さがふわ、と広がる。
り「でも彼女と天秤にかけるってなったら当たり前に消さん？」
「…うーん。私もりょうくんに彼女できたら審査するって言おうとしたけど、こんなに完璧な彼氏なら彼女も完璧に決まってたわ」
り「やめてほんと。でもさ、俺らに恋人ができたらこうやって自由に出かけられんよね」
思い出したようにりょうくんが付けくわえる。
グラスの中の氷がカラン、と鳴る。
り「それってどうなの？」
「んー…困る。つまんないし、寂しいし」
り「…俺も。じゃあお互い当分恋人いらんかぁ」
「んね。いらんね」
り「俺たち実は似た者同士なんじゃない？」
「え、私まだモテ期来てないんですけど？」
り「もーやめなさいそれ」
お互いに顔を見合わせて、ぷくくと笑う。
「…あれ？そういや、りょうくんに彼女できたら私の連絡先消されるんじゃない？」
り「Aは女友達ってくくりじゃないからなぁ」
「えっ…仕事仲間…？」
り「だーかーらー、俺の最高のめぐり逢いのお相手でしょ？Aは」
「あぁ…イケメンは正義だね…あだっ！」
り「いい加減怒るよ？」
夜がやさしくふけていく。
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作者名：V
| 作成日時：2018年9月6日 0時
