緊急発令!「過去の優越と現在」 ページ29
「緑谷、A、おまえ達には、──────────」
「僕も本気で、獲りに行く!」
『⋯⋯⋯⋯⋯⋯』
ある機会に、オールマイトに目をかけられている緑谷と俺と同じ複合“個性”のA。
この二人に「勝つ」と宣言した。
緑谷とはトーナメントでやりあったがAは、違った。騎馬戦で敗退したアイツは笑っていた。そんなモンなのかと思った。強い“個性”を持ち、雄英に来たのに負けて笑っていられる。
俺はアイツに一言、「その程度か」と告げた。顔を見ていない為反応は知らないが、どうせ何とも思わない筈だ。
勝手にアイツを超える存在だと思っていた俺は若干の苛立ちを覚えたのを、今でも覚えている。
だがその日、アイツは姿を消した。
世間は神隠しだのなんだのと騒いでいたが違和感を覚える程の速さでそれも落ち着いた。人の噂はなんとやら、とよく言うがそれでも速すぎると思う。
気にはなったが興味も直ぐに薄れた。クラスの奴らは探し回っていたらしいが仲良しごっこをやる為に学校に来ているわけではない。
俺は自分のやるべき事に集中するだけだ。
そう、アイツは超える存在では無かった筈だ。だが今、正体不明の敵相手に自らの“個性”で戦い、刀を振るう男達を鼓舞するアイツ、AAの存在に、俺は混乱している。
アイツは誰だ?
本当に、超える存在では無いと、僅かではあるが見下し、優越感を抱いた相手か?
同い年の女子が出す気迫か?
現在の俺が感じたのは、焦りと感嘆。
正直、今の俺には出来ない。他者を纏めあげる力と仲間との命の預け合い。信頼していないと出せないソレに、プロヒーロー同士のものだと直感する。
「アイツに、何があった⋯?」
「轟君!そっちよろしく!」
「⋯⋯ああ、今行く。」
俺は、今出来る事をやらなければ。
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ユリ(プロフ) - 面白いです。続き気になります。更新頑張ってください (2020年3月3日 12時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
もへ(プロフ) - SHINOさん» コメありがとうございます!亀更新ですが今後もよろしくお願いします! (2019年4月3日 6時) (レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO - 早く続きが見たいです!頑張ってください (2019年4月2日 23時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もへ | 作成日時:2018年12月10日 14時