-15- ページ15
黒Side
「嫌ですっ…嫌だっ…！離れたくない！…嫌だっ……」
「めめ…」
小学校と中学校は隣だったから何とか一緒にいられた。
でも高校生になったら…？
全てがすれ違ってしまう。
「康二くんと離れたくないっ！嫌だっ…」
「…めめ」
泣きながら康二くんに抱き着く。
きつくきつく、離れないように…
「だって、やだ…。康二くんがいなくなるなんて考えらんない…。やだよ…っ」
「ん。俺も寂しいよ、めめ」
「っ…ひっく…」
「明日、卒業式が終わったらうちのクラスに来てくれへん？最後に、たくさん話そ？」
「…っ」
最後という言葉に胸が締め付けられる。
「あ、康二〜！お前らも今帰り？」
「あっ…」
再び口を開こうとしたら
遠くから翔太くんの声が聞こえて、
慌てて涙を拭った。
「ん？目赤くね？お前」
「いや大丈夫っす」
「あっそ。康二、今日卒業祝いで飯食い行くってさ」
「そうなん？」
「ん。…お前も行く？」
「へ？」
「何か母さんが友達も誘えって。涼太は言わずもがなだけどふっか達も来るからお前も来たら？」
「えっと…」
「本当は嫌だけど…康二の卒業祝いだし。康二と仲良い奴連れて行かないのも変だろ…」
「お、よく言えたね翔太」
「うるせー」
「朝からずっと悩んでたの。目黒を誘おうかどうしようかって(笑)」
「何でなん(笑)」
「あとラウールも誘えば？お前がいるならラウールもいた方が良い」
「ふはっ(笑)目黒に取られるくらいならラウールと取り合いしてくれって？ほんっとに翔太は康二が大好きだね(笑)」
ふははっとこっちがびっくりするくらい
不思議な所で笑ってる舘さんと、
照れて赤くなった翔太くん。
そして、嬉しそうに笑う康二くん。
「めめも行こっか。お母さんにはこっちから連絡するからこのまま家おいで」
「えっ」
「ほら早く早く！」
グイッと手を引っ張られて康二くんのお家に入る。
あ、そういえば…
康二くんのお家の中まで入ったの、
初めてかも…
「こっちが俺の部屋ね。どうぞ」
「あ…お邪魔します」
康二くんの部屋はシンプルだった。
でもすごくオシャレで康二くんらしい部屋だった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました！ (2020年12月14日 0時) (
レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます！ありがとうございます！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真夏野スピカ
| 作成日時：2020年11月13日 19時
