初恋のはなし 2 (ページ2)

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拳さんとハジメテをした翌朝、拳さんのベッドの中で目を覚ました。
ふわぁと昨日のことを思い出すと、胸がいっぱいになって、幸せな気持ちがあふれてくる。

昨日、拳さんと…えっち…したんだ。
A…拳さんとハジメテ、出来たんだ。

恥ずかしいけど…でも、嬉しいな。
しかも、初めて拳さんのお家にお泊まりしちゃったし、幸せすぎる。

そっと、布団から出ようとすると、自分が裸体である事に気付いて、慌てて布団にくるまった。

『やっ…っ…』

A、裸ん坊で寝ちゃってたの？
恥ずかしいよぉ。
Aの服…どこにあるの？布団からでられないよぉ！

どうしたらいいか分からなくなっちゃって、布団の中で泣きたくなっていると、

『あれ？A、起きた？』

布団の外から拳さんの声が聞こえてくる。

あっ！拳さんだっ！

『はいっ…おはようございますっ』

ぴょこっと顔だけ出して、ドアの方を向くと、優しい顔をした拳さんがドアの所で立っていた。

『はは、A、どうしたの？ダンゴムシみたいになってるよ？』
『だって…A、裸ん坊なんだもんっ…恥ずかしいよぉ…』
『昨日あのまま寝ちゃったからね。服持ってきて上げるから、ちょっと待ってね』

拳さんに服を取ってもらい、布団の中で急いで着る。
良かった…これで一安心。

『A、昨日はありがとうね。腰や、お股は大丈夫？痛くない？』
『はい…ちょっと、筋肉痛なだけ…大丈夫ですっ』

一緒にリビングへ行って、ソファーに座る。

『Aのハジメテ、俺にくれてありがとう。気持ちよかったよ。A、可愛かった』

拳さんがそんなことを言いながら、頭を撫でて来るから、また昨日のことを鮮明に思い出しちゃって、顔に熱がこもる。

『…もぅ…朝からはずかしい、からぁ…。』
『昨日えっちしたのに照れてるの？かわいい。ほら、朝作ったから、食べよう』

どうしよう…いつもカッコいいのに、そういうことしちゃったから、かな。今日は一段とかっこいいよぉ。
昨日の拳さんも、優しくて、かっこよくて…どんどん好きが更新されていっちゃう。

『はいっ！拳さん…大好き、です』
『なに？急にどうしたの？でも、ありがとう！俺も、好きだよ』
『っっ！！』

朝から刺激が強すぎるよぉ。
目の前の拳さんにドキドキしながら、朝食をいただきます。