私はどこ？｜シリアス&ギャグ (ページ4)

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「なに、今回の依頼って。」
奏楽は気が強く、眼つきは悪いが、
根は優しくて、観察力があるため、
頼りにされている。
「またまた゛ヒナマツリ事件”到来よ」
私は言う。
゛ヒナマツリ事件”は奏楽が名付けた異変名(事件名)でもある。
だから、一番詳しいのは奏楽と私だ。
「大体今日は依頼が多すぎて困ってるの…。
皆、『不吉だー』『おばけー』とか…。
少しは自分で解決する力くらい身につけてよ！」
奏楽は言う。
めっちゃ共感できるけど、
うちらの前でグチグチ言うのは。。。
さすがに☆
すると心愛が、
「でもさ、『今日は依頼が多い』ってことは、
ヒナマツリ事件はもうすでに起きているってこと…。
それに、『不吉』ならば、ヒナニンギョウが…。」
と言った。
私も頷きながら、
「確かに。でも、今年のヒナマツリ事件は
去年よりも＿＿＿＿＿＿＿。」
バタッ＿＿＿。
「えっ！？心愛？！心愛が！！…奏楽＿＿＿＿？」
突然心愛が倒れた。
頭を押さえながら。
顔が死んだかのように白く…。
けどまだ『症状』は出ていない。
すると、
「あたまが左のほうがなにかささってるみたい＿＿＿」
心愛は眼を白くして言った。
「もういいよ！無理して話さないで！！
。。。心愛…？奏楽＿＿＿＿＿＿＿？」
心愛は大きなサイレンの音のなるほうへと運ばれていった。
それに比べて奏楽はここに居なかった。
そして何も言わずに＿＿＿＿＿。
そのあと、怒りと悲しみが混ざったような気持ちで私は走って追っていた。
…もちろん奏楽を。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
奏楽は雛人形のおでこを爪で削っていた。
削っていたおでこの部位は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿左だった。
しかも、心愛が倒れた時にはもう奏楽は居なかった。
奏楽が元凶だった。
削っていた人形は＿＿＿＿長唄林の笛吹き名女(めいじょ)。
もう一つ削り出した。
もう一つは＿＿＿＿＿
「姫嫁さん。ごめんなさい。」
奏楽は゛ごめんなさい”とは真逆の顔で
凝い殺笑いをしながら人形を投げた。
最低だ。この人形を壊すだなんて＿＿＿＿＿。
「ぐっ…。あたまがいたい＿＿＿」
急に物凄い頭痛がした。
その時同時に＿＿＿＿＿＿パリン＿＿＿＿＿＿＿という
不吉な音を聞いた。
すると私は無意識に外を求めた。
そこには大きな゛自然公園”がある。
そして私は、自らそこの川へと飛び込んだ。