ミラノでのお仕事 ページ33
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ミラノのスウィートルームからの景色は絶景で、無言で外を眺める。
JH ｢ずっと外見てるけど笑｣
｢すっごい綺麗じゃない…？私死ぬ前にまたここ来たい｣
JH ｢やめろよ、笑 仕事でまた来れるよ｣
髪を乾かしたのに未だ上裸状態のユノが後ろから覆いかぶさって来て、私の右肩に顎を乗せる。
サラッとこういうことしてくるから油断出来ないって言うか心臓が持たん、心臓6個ぐらい欲しい←
｢週刊誌、今のこの姿すっぱ抜いてくれ｣
JH ｢ふっww 馬鹿か、誤解招きすぎるだろww｣
｢あんたがそんな格好だからね｣
JH ｢そうだ、夜ご飯食べに行こう｣
｢なんかいい所でも見つけた？｣
私がそう聞くと鼻の穴を膨らまし、ふん と自慢げに笑みを浮かべるユノ。
ユノに連れてきてもらったのはドゥオモ聖堂が見えるレストラン。
｢ほんとに綺麗……｣
JH ｢喜ぶと思った｣
正面に座るユノの顔を見ると、優しく微笑んでて 目頭がちょっと熱くなった。
｢なんか泣きそ｣
JH ｢なんでだよww 写真撮るから我慢してww｣
ユノは写真を撮るのが趣味で、よくフィルムカメラを持ち歩いている。
ミラノにもカメラを持ってきていて、ドゥオモ聖堂を背に座っている私に向かって沢山シャッターをきってくれる。
JH ｢多分よく撮れてる、モデルが良い｣
｢え何、いつもそんなの言わないじゃん｣
JH ｢ふっ、たまにはねw｣
ユノが英語で色々注文してくれた料理がテーブルに届く。
私が好きそうな物ばかりで、流石ユノだな…と心の中で感心してしまった。
ユノ居なかったら英語も話せないし、絶対こんな充実出来てなかったわ……感謝感謝……。
｢ユノありがとう｣
JH ｢ん？なにが笑｣
お酒を飲みながら、すっごく美味しいイタリア料理を食べて、目の前にはユノ。なんて幸せな日なんだ。
｢わぁ、今めっちゃ幸せ｣
JH ｢俺も｣
その返事に驚いて、目の前のユノを見ると小っ恥ずかしそうに目を逸らし、喉にワインを流し込んでいた。
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作者名：マンネ
| 作成日時：2022年11月17日 20時
