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冬哉side

「秋篠宮ー、今日ってどういうあれになってるの?」

「あれ?」

あぁ、言葉が足りなかった。

「学校のこと。」

「えっと……欠席扱い。」

欠席扱いか。なら、いいや。

サボりとかだったら許さないところだったから。

「冬哉。俺のこと呼ぶ時、苗字呼びと名前呼びの時あるけど、なんでだ?」

え?

「俺もわかんねぇよ。表裏とかああいうやつなんじゃねぇの?」

「表裏……。」

確かに秋篠宮って呼ぶ時と春馬って呼ぶ時がある。

自分でもわからない。なんで、そう呼ぶのか。

「あの……冬哉のこと、調べさせてもらった。」

俺のこと……あれか。

「5歳の頃両親が離婚。そして6歳の時、両親共に交通事故で死亡。裕福な親戚に引き取られるが、ろくな扱いを受けなかった。小学校ではいじめにあっていた。中学校に入った時に一人暮らしを始める。中学校でもいじめを受ける。高等学校は中学校や小学校と遠く離れたところへ入学。」

あぁ、ほとんど合ってる。

「高等学校ではいい評判が多く、多くの人から尊敬されている。中学校や小学校の同級生はおらず、比較的幸福な生活を送っている。寮には入らず、一人暮らしをしている。その金銭面はほとんど親戚が負担している。」

まぁ、合格。

「大体は合ってるよ。大体は、な。引き取られたのは親戚じゃない。俺を買った奴だ。親戚中が俺のことを拒否した。だから売られた。それで買い取られた。表上は親戚だか、裏では別人だ。」

「マジで……。」

あぁ、暗くなった。

全部、俺のせいだ。

お母さんもお父さんも、俺のせいで死んだんだ。俺なんかと一緒にいたから。

やっぱり、俺のはダメな奴。誰からも必要とされなくて、誰からも見放されて。

それなら、心に鍵をかけてしまおう。誰にも気づかれないように、誰にも見つからないように。

あぁ、そうだ。そう、前に決めたじゃないか。

「冬哉、俺は……。冬哉のことが好き。冬哉は俺のこと、嫌いか?」

好き?

なにそれ。

「みんなが冬哉の敵になっても、俺だけは冬哉の味方になる。だから、心を閉じないで。」

俺には、味方なんていなかった。

ん?いなかった?

いや、いたじゃないか。

秋篠宮だって、________だって。

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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

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