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冬哉side
「真白ー。」
「どうしたの、冬哉くん。」
真白ってかわいい系男子だよね。
「記録用紙、配布中です☆」
「ほへぇー。ありがとう。」
あ、俺なんで☆つけたんだ?
真白はふわりと笑って記録用紙を受け取った。
「真白、このクラスどう?」
「ふふっ。優しい人達がたくさんいるし大丈夫そうだよ。」
……それは君がかわいい系男子だからだと思うな。
まぁ優しい人達そもそも多いし。
「りょーかい。それじゃ、昼休みまでばいばい。」
「うん、ばいばい!」
真白は手を振って見送ってくれた。
俺は自分の教室までゆっくり帰った。
ちなみに先日の席替えで隣が美杏になった。
「おかえりー!冬哉!」
「あ、おう、ただいま。」
美杏はいつからこんなハイテンション野郎になったんだっけ?
ま、いいか。
「次なんだっけ?」
「テスト返し。」
美杏が机につっぷした。
あ、お疲れ様です。
そう心の中で思って嘲笑ってた。
「冬哉、再テっていつだっけ。」
「えっと……一週間後。」
美杏は机から起き上がって俺の前にひざまずいた。
「冬哉様、教えてください。」
「いや、それは別にいいんだけど早く立ち上がって?視線が怖い。」
美杏はすぐに立ち上がった。
「ってか俺がテストの点いいとは限らないけどな?」
「わかってるわかってる!」
美杏は上機嫌で自席に戻った。
そして杉田先生が入ってきた。
「最初、数学からな。今回のテスト、90点以下は再テスト。」
まぁ、それくらいが妥当だろうな。
問題見て、これ50点以下が再テストだったら採点甘いな、って思ってたし。
「ちなみに合格者は17人、再テストは23人。点数順な。最初、雨宮。」
あ、俺なんっすね。
俺は前に向かった。
そしてテストを返された。
……98かよ。
しかもミスったの選択問題じゃん。
マジかよ。
「さぁ、どうだった?」
「98で選択問題でミスった。」
美杏がそれを聞いて笑った。
そして順番に呼ばれていくが美杏はなかなか呼ばれない。
そして残り数人になった時、美杏が呼ばれた。
「それで、何点?」
「うがぁ……。06。」
あ……。
06っすか。
お疲れ様です。
この点数の奴が一週間後の再テストで90点か……。
難しそうだな。
再テストで合格しなかったら補修だろうし。
「冬哉くん、どうだった?」
彩乃が話しかけてきた。
「98。彩乃は?」
「94だよ。結構ギリギリだった。」
美杏みたいに一桁じゃなくてよかったな。
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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時