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冬哉side

次の日。

改めて考えてみた。

なんでこの時期なんだろうって。

この時期はいろいろな行事がある。

それが終わってからでもよかったんじゃ……。

ま、いいか。

学校、行こう。

俺は鞄を持って家を出た。

「よ!」

「あ、時雨。」

時雨は俺の隣にきて歩き始めた。

久しぶりに一緒登校だな。

「時雨、お前さ……。」

「なーに?」

時雨はこっちを向いた。

その向き方も表情も久しぶりだ。

「たまに女子に間違えられることがあるだろ?」

「あー……うん。」

問題はその容姿だと思うがな。

「前、告白されてたくらいだし。」

「あー、たーくんね。」

たーくんこと田中滝亜。

時雨を女子だと勘違いしていて告白した、っていうかわいそうな奴だ。

「そういう時、内心どうなの?」

「内心?……少し嘲笑いながらツッコミいれてる。」

嘲笑いながらって……。

「うん……やっぱ、お疲れ。」

「え、ありがとう!」

いや、お前のことじゃない。

「俺が言ったのはお前を女子と勘違いした男子達な。」

「えー……。」

落ち込むなよ。

ってかなんでお前が落ち込んでんだよ。

落ち込む要素はどこだよ。

「ま、いいや。着いたし。」

「あ。」

気づけば学校だった。

はぁ……。

頑張るか。

「おはよー!冬哉と時雨!」

「おはよー。冬哉と時雨。」

「……おはよう。冬哉くん、時雨くん。」

「おはよー!萊都と歩と闇!」

「おはよ。萊都、歩、闇。」

俺はこいつらと一緒に教室に入り、いつものように1日が始まった。


そしてあっという間に終わり、放課後。

「彩乃さん。」

「あ!冬哉くん!」

彩乃さんは周りの友達に

「またね!」

と言ってこっちに来た。

「行こうか。」

「うん!」

二人で教室を出て、下駄箱まで行った。

そして雑談をしながら帰宅。

「どうぞ。」

「お邪魔します。」

……そうか。

彩乃さんは知らないんだ。俺の親がここにいないこと。

「それじゃ、昨日の返事ですが……。」

「うん。」

俺は静かに息を吸って吐いた。

「いいよ。」

「え?」

彩乃さんは混乱しているようだった。

「いいよ。」

「ありがとう……!」

彩乃さんは息を吐いて一粒、涙を流した。

「おいおい、大丈夫か?」

「うん!」

彩乃さんは涙を拭って笑った。

「ね。呼び方変えて?」

んー……無難に呼び捨てでいいか。

「それじゃ、よろしく。彩乃。」

彩乃が俺の彼女になるなんて聞いてないんですけど……!

ま、いいか。

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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

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