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目が覚めた。ここは知らない場所。沢山チューブで繋がれてる。…痛い。
「あ、先生目が覚めたようです。」
『誰』
私の目は死んだ魚のようだろう。絶望色だ。もう生きる気力さえない。
「よかった。ここ数日意識が無かったんだよ。」
『お父さん、お父さんは…』
「?お父さんがいるの?」
死んじゃった。
「君、昨日の夜ね、急に発作でたんだ。危なかったんだよ?ホントにあの時は死んじゃうとおもったよ。
それでね、よくその発作について調べたんだ。そしたら、どうやら君は心臓が弱くてね。持病があると解ったんだよ。」
『…私、死ぬ?』
「大丈夫。持病についてはこの薬が役立ってくれるよ。」
薬を渡された。
『私はいつ帰れる?』
「今、親御さんから連絡が来たんだよ。後少しで来るってさ。」
『?親御さん?』
私の親は死んだ。と言うことはアイツらの仲間。……なんだか、最近口が悪くなった気がする。
『…先生、一人にしてください。』
「うんわかった。」
そういって部屋を出ていく。
『うっ…!』
チューブを全て外した。
『よいしょっ…!』
窓から脱走した
体はまだ痛い。けど、アイツらに捕まっちゃいけない。
しばらく、走ったり、歩いたりした。
『これからどうすればいいの?』
何をするの?何を?
「可愛い嬢ちゃんじゃねぇか、」
『!!触るなっっ!!』
弾ける。人が。
嗚呼、すべきことが解った。
『殺し』
既に汚れた手を洗うには血で洗わなければ。
貴女『っあ、……夢…か。』
長い夢を見た。自分の幼い頃の夢を。
貴女『…全く、変な夢を見させるなよ…。』
嫌な事を思い出してしまった。
アイツら、政府の人間に
貴女『…絶対に捕まりませんから、お父さん。』
少女は何故その考えになったのだろうか?
…それはまた別のお話。
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早乙女東
異能名 不明
見た相手の異能力の全てを知ることが出来る。
顔はAに全くにておらず、髪色、瞳の色は異なる。
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作者名:natumityun | 作成日時:2019年3月10日 0時