友人帳23話 友人の過去 ページ24
夏目「さぁ話してもらうぞ。」
『はいはい、全く夏目はしつこいねえ。
私はね、半分妖怪なんだよ。いわゆる半妖ってやつ。
小学生の時にね、大切だと一番だと思ってた友達がいたの。
だけど、その顔は偽りだった。私に向けていた顔は嘘で塗り固められていた作り物の笑顔だった。
意味不明なことを言う私を気にしてくれたのではなく、ただ面白かったから近づいただけ。
もう昔の話だけどね。
どうして…ってどれだけ恨んだのか分からない。こんな力がなければ、ああなることもなかった。
だから私は家の歴史を漁りまくったの。そしたら、ご先祖さまが狼の大妖怪だった。遠いご先祖さまだけどね。
その妖を調べていくうちにあることに気がついた。その妖は人間と交わっていた。
もちろん半妖が生まれるわけで、だけど年月が過ぎていくにつれて妖力は落ちていった。
全く妖力が無くなった頃に、それこそ先祖の妖を全く知らなくなる頃に、生まれたのがこの私。
人間でも妖怪でもない半妖の子。
だけど、その妖力はとてつもなく強大だった。どうやらご先祖さまの命日が私の誕生日らしくてね。
私を恐れた親戚たちは親から引き離そうとした。
大方、閉じ込めようとでもしてたんでしょうね。
私は親戚から逃げるためにここへ来た。ここなら妖が沢山いる。
私にとって妖がいるのは、友達がいるのと変わらないの。それこそレイコさんみたいにね。
ま、そんなとこかな。』
夏目｢そうだったのか……。｣
『そんな顔しないでよ…笑
そんな昔のこと、もう別に痛くも痒くもないわよ。ここには沢山友人がいるし、夏目もいるしね。』
そこのにゃんこもいることだしな。
お世話になっていてアレだけど、もう帰ろっかな。
そう思い、Aは夏目の家の窓際に足をかける。
『＿＿＿＿＿＿夏目！』
ﾌﾜﾘ…
夏目「え……、」
夏目が目を見開く理由…それはAが再び妖の姿になったからだった。
『また明日ね。』
そう言ってAは犬神と共に森へ去っていった。
夏目「…森！？」
ニャンコ先生「大方、遊びにでも行ったのだろう〜ほっとけほっとけぇ〜ぃ」
夏目「ニャンコ先生！！」
ニャンコ先生「あーもううるさいヤツだな！！今ここで食ってやってもいいんだぞ！！」
ｺﾞﾝｯｯ
ニャンコ先生「………ﾁｰﾝ」←殴られた
夏目「はぁ…全く。」
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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら？【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます！是非読んで下さい！ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので･･･1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (
レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年3月26日 3時
