マネージャーって大変なんですよ。【1】 (ページ5)

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第4話グラウンド20周ページ5

ところでさっきから肩が重い。

原因は私の後ろにいる猫みたいなやつだ。

『…菊丸先輩、私の肩に顎を乗せないでくれます？重いんですけど。』

菊丸「ええーいいじゃないかにゃー。Aの身長がちょうどいいんだよ～。」

『練習量増やしますよ。』ﾆｺｯ

菊丸「それは嫌だにゃー;」ｻｻｯ

菊丸先輩を追い払って、試合が行われているコートに視線を移す。

ポトッとテニスボールがコートに落ちる音がした。

越前「邪魔だね＿＿＿＿」ﾊﾟｺﾝｯ

何がそんなにショックだったのか荒井がポケットに入れていたテニスボールを落とし、それを越前がピンポイントで打ち抜く。

これが何かのトドメになったようで、荒井はその場に崩れ落ち完全に意気消沈。

『アホだな。』

荒井「うるせぇ！！(泣)」

ふと越前が右手に持っていたラケットを左手に持ち替えた。

今までは準備運動。
これからが本番だとでも言うように＿。

越前「最後までやってもらいますよ、先輩。」

荒井「も、もういいじゃねえか！;」

越前「やだ！」

『ガキか。』

不二「Aちゃん口調。女の子なんだから。」

『oh....声に出てた。.』

――――――――――――
生徒会室では、

テニス部の顧問である竜崎、部長の手塚、副部長の大石が集まっていた。

先程のテニスコートでの出来事の全てを再びバッチリ見ていた手塚がこれから部活へ行く大石に伝言を頼む。

手塚「部の規律を乱すやつは許さん。全員走らせておけ。」

大石「あぁ。」

手塚「あと九条を呼んでくれ。ランキング戦について話がある。」

――――――――――――

大石「全員グラウンド20周！」

「「「「ええ！」」」」

『つべこべ言わず走れ～。特にこの騒動の中心の2人～。』

越前「先輩！俺のせいじゃないっすよ！！」

中心人物言われてバッチリ反応してんじゃねえかよ。さっきまでやる気満々だっただろ間違いなく。だから走りやがれ。

そしてコソコソ逃げようとしているレギュラー共の方を向いて一言。

『おいこら逃げんなレギュラー共。』(ﾆｯｺﾘ)

菊丸「……;」

海堂「ﾌ､ﾌｼｭｰ…;」

乾「…逃げられる確率０%…ぐっ…;」

不二「仕方ないね。」

―――――

大石「あ、九条！今から生徒会室へ向かってくれ！手塚がランキング戦について話があるそうだ。」

『了解です～。』

ランキング戦そろそろだな。