マネージャーって大変なんですよ。【1】 (ページ38)

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第37話乾特製野菜汁ページ38

『今日はゾーン練習をします。』

レギュラーを集めて、乾先輩から貰ったノートを見ながら説明していく。

ゾーン練習は打てる範囲を限定してのラリー対決をレギュラー陣が行うというもの。

このテクニックは持っておいた方がいい。

もう既に持っている者もいるが、より確実になるようにとの事だ。

『カウンターパンチャーの大石先輩・不二先輩・海堂。アグレッシブ・ベースライナーの河村先輩・桃。
サーブ＆ボレーの菊丸先輩。
そしてオールラウンダーの越前と手塚先輩、、、と九条…。』

R ((((ん？？？？))))

乾「今回は九条にも参加してもらう。」

『えっ聞いてないんですけど。』

乾「言ってないからな。」

今回はカウンターパンチャーとサーブ＆ボレーが守りの全面側、それ以外が半面側の攻めるほうというルールに。

乾「九条はカウンターパンチャーから1人、アグレッシヴベースライナーから1人、サーブ＆ボレーから1人、を相手してもらう。」

『いや、え？;』

だいぶキツくないですか、ちょっと乾先輩。

私の抗議も虚しくスルーされて、練習開始。

守り側は打つ場所が半分しかないが５回凌げば勝ちで、逆に攻め側は５回ラリーが続くまでに決めれば勝ち。

私は5回凌げば勝ちということになる。

いや辛くね？？？

乾「負けた方は…この乾特製野菜汁を飲んでもらう。」

サーッとレギュラー陣と九条の顔から血の気が引く。

『エッ嫌なんですけど……;』

菊丸「同じくだにゃ…。」

最初の試合は海堂vs河村先輩というカードから始まった。

海堂「ﾌｼｭｰ」

河村「何がフシュ～だ、このマムシ小僧、オラオラカモーン！！」

海堂はいきなりスネイクを繰り出すも、河村先輩のパワーショットに押され気味になってしまう。

そしてスネイクはコートの端から端へ相手を走らすのに有効なショットなので半面しか打てない状況ではあまり意味がない。

馬鹿力に押されて惜しくもアウト。
乾の特製ジュースの最初の犠牲者が出た。

海堂「……ｺﾞｸﾝｯ…ぐあ～～！！！;;」←ダッシュ

『ひぇ;』

一口飲んでコート外へダッシュして行った海堂を見て、これは負けられないと思う大石と桃城であった。