マネージャーって大変なんですよ。【1】 (ページ26)

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第25話ゴールデンペアページ26

負けなしだった青学が初戦敗退となってコート内は独特の空気感が漂っている。

そんな中D1の試合が始まる。

不動峰は前衛の菊丸先輩の顔面めがけて球を打つというセコい作戦に出た。

ちょうど体制が崩れているところを狙ってるので、常人にはえげつないことこの上なく見えるだろう。

しかし、菊丸先輩には効かない。

すかさず顔を左に倒してボールを避けると同時に右腕を顔の後ろに回してカウンターショットを繰り出した。

これこそ、菊丸先輩の得意とするアクロバティックプレー。

『？雨…。』

雲行きが怪しくなってきたと思ったら、雨が降り出した。

コンディションが悪化し、足元が滑りやすくなっているはずだが、ほぼ影響はないようだ。

菊丸先輩は足が滑って背後に隙が出来たかと思いきや、右腕を後ろに回し即座に対応している。

更にダイビングボレーを繰り出したと同時に左手で着地して体を回転させて立ち上がり、瞬時に補給体制になる。

ボールをしゃがんで交わし、大石先輩が逆に打ち替えた。

これこそが本当の阿吽の呼吸というやつだそ、越前と桃よ。

『…ってあれ？越前は？？』

コート外に越前は居なかった。アップか。
まさか、どっかで挑発しまくってんじゃないだろうな…？(当たり)

結果、ゴールデン・ペアは６－２で楽勝。

菊丸『「いえーい」』(ﾊｲﾀｯﾁ)

流石ゴールデンペア。

不動峰も、このペアから2ゲーム取ったのは地区予選で不動峰が初めてだったため充分だろう。

――――――――――
地区予選決勝【S3】

『海堂ー。挑発に乗るなよー。』

海堂「余計なお世話だ。」

何言ってんだよ。
海堂と桃と越前は挑発に乗りやすい奴上位ランク争い中なんだからな。事実だろ。

『今度のカードは青学が海堂、不動峰からは神尾アキラか。うーん誰だろう。』←

まぁでも手強そうなのは変わらないか。

二人がネット越しに立つと、神尾っていうやつがいきなり挑発してきた。

神尾「よっ。おまえマムシってあだ名らしいな。ぴったりじゃねえか、」

その言葉にプッツンした海堂が神尾に向かってラケットを振る。

華麗な足捌きで寸前のところで避け、けっこうスイング速えーじゃんと余裕の表情。

審判はこれを見て注意してきますが、海堂がギロッと睨みつけるもんだからドン引き。

手塚「『海堂！！』」

海堂「スンマセン…。」

ある意味、部員にとっては部長とマネージャーの方が怖いのである。