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何故か近寄る私たちに戸惑いつつもちゃんと九条くんにお礼が言える沢田くんは本当にいい子。沢田夫人の教育の賜物だろう。
沢田くんがいる手前あんまり騒ぎ立ててはいないけど私の左腕凝視しすぎだよ右腕くん。
「おい、例のブツは？」
『今のところまだ手に入らないんだよねぇ。』
「何か危ない物の取り引きしてるー！？」
「A委員長に何要求してんだ、ざけんなこの野郎。」
『いや別に危ない物ってわけじゃないから。本当は恥ずかしいからあげたくない物けど。』
「何要求したんだテメェ！！」
怒り心頭の九条くんを宥めているうちに右腕くんが自白していた。そして沢田くんたちに引かれてて九条くんが更にブチ切れている。
まぁ特殊とはいえ女の子の皮の要求だからね。
ここにリボーンくんまで加わって怒られてしゅんとしている右腕くんに耳と尻尾の幻覚が見える。
蛇肌と人肌の付け根を見せる、というのも全力で非難を受けそうだけどどうするんだろう。
あ、決行するんですね。一応私から提案した旨だけ伝えて右腕くんを庇っておこう。
京子さんたちに見られるのはマズいので、この周辺にいる人たちだけ腕にかかっている幻術を解く。
沢田くんと山本くんは少しぎょっとしている。九条くんはモニター越しにでも見た事あるのか興味津々といった感じだろうか。
右腕くんはもう目の輝きが違う。甲虫を捕まえた小学生かってくらいキラキラしてる。
まぁ喜んでくれたのならいいかな。と思えたのはそこまでで、気分が昂揚気味の右腕くんがずいっと近づき境目に指を這わせるのは流石に許容できない。
『ひぁっ…！い、いきなり触…んぅ、こそばゆい…！あと顔が近い…！』
「おまっ！嫁入り前の娘に何さらしとんじゃあ！！」
「父親みたいな事言ってるー！？っじゃなくて、流石にマズいよ獄寺くん！」
「はっ！！興奮してつい…。」
『びっ、くりした…。動脈の近くに触られたの初めてだったから…。』
「いやそうじゃないでしょう！？どこに驚いてんですか！ってか怒ってくださいよ！！山本、隔離だ隔離！そのバカ遠ざけろ！！」
まだよく見ていないと抵抗する右腕くんを山本くんが羽交い締めで連行し、さっさと人肌に戻せと脅迫する九条くんに従い幻術をかけ直した。
あとでお灸を据える宣言をするリボーンくんと九条くんが恐ろしくて、やめてくれとこっちが懇願するはめになった。
怖すぎでしょ何されるんだよ右腕くん。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
