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タイムアウトは30秒なので作戦変更を告げたのならさっさと仕込みに入ろう。
闇の炎でサクッと私の武器入りポーチを取り寄せ装着し、準備完了。
ボスモデルの拳銃は炎を使うので使用できないが、棍とスリングショットは問題ない。
え？問題だらけ？知らないなぁそんな事。
お相手様は思いっきり武装した私を見て一瞬驚いていたが、すぐに冷静さを取り戻した模様。
それはそうだ。あくまでもビーチバレー。点を取らなければ勝てない。
さらに今サーブ権はあちらなので、そもそもボールを上げられないと得点に繋げられない。
そのへんはまぁ自分の感覚を信じてやりきるしかない。
視界を閉ざせ。目に頼るな。視覚情報は余計だ。術にかかっている以上、思考は己の首を絞める。
考えるな―――音を聞け―――肌で感じろ―――。
なに、普段対人に向けている気配察知を無機物の物にも向ければいい話だ。
静かに目を閉じ、音と空気の流れだけを感じ取り、ボールに向かって腕を伸ばす。
手に確かな感触を覚え、上がるトスに備えるがそのまますとんと砂に落ちてしまった。
…あぁしまった。私はもちろん山本くんも術にかかっているんだった。
これは実際のボールの動きと山本くんの見え方を確認しておく必要性がありそうなので、くるりとリボーンくんに顔を向ける。
『審判質問。私の腕には当たっていた？』
「あぁ、当たってたぞ。幻術にかかった状態だってのに大したやつだ。」
『山本くん、ボールは見えていた？』
「見えてたっつーか…4〜5個見えて取れなかった…。わりぃ…。」
『まぁ腐ってもオシショーサマの幻術だしね。ならそうだね…その場から一歩も動かなくていいからレシーブの構えのまま直立していてくれる？あとは私がなんとかする。』
次のサーブも目を閉じた状態で私が取り、山本くんへパスをする。
より正確に言うならば、バレーボール共通ルールの“2度連続で触れてはならない”を断ち切るために山本くんに当てる。
当てただけなので全く高くは上がらないがそれで十分だ。あとは私が相手コートへ向かって思いっきり吹っ飛ばせばいい。
力のままに吹き飛ばしたボールはコートの外側へ大きく弧を描き、重力にしたがって落ちていく。
あれだけ離れれば彼らは追わない。当然だろう、私だって飛びつかない。
まぁそれは常人を相手している時の話であって、特殊ルールと特殊な私の前ではやらない方が正解なんだけどね。
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こたつ - 前の作品から一気に読んでしまいました。とても楽しかったです。更新お待ちしてます！ (2022年7月21日 21時) (
レス) id: a73b8e0aaa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 璃桜さん» ありがとうございます(*∩ω∩)ふぉぉそろそろ更新しないと怒られちゃう…！頑張ります…！ (2022年1月25日 13時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです！作品お見かけしてから読む手が止まりませんでしたw 更新楽しみにしております！ (2022年1月21日 15時) (レス) id: 5e7d069fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ヤサさん» えへへ、ありがとうございます！思ってたより難航して全然更新出来ておりませんが、頑張っていきます…！ (2021年10月2日 15時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
ヤサ(プロフ) - 委員長がすっっっっごい好きで何度も読み返してますw 更新待ってます！ (2021年9月25日 3時) (レス) id: 6dc077f6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2020年2月9日 20時
