10秒 ページ17
しかし、またもや滑る皮膚に囚われた2人は、ビッグバンが身体を丸めた事で、背中から抜け出せず滑り続けてしまう。
その間に飛ばされた2人が凶器を身体に仕込んで戻ってきた。
ゾロとサンジは目を回したまま、投げ出され、無防備に宙を舞う。
まず狙われたのはゾロ。鉄のサックで地面に叩きつけられ、上から鉄のサポーターをひじにつけてエルボーの構えをしたハンバーグが追い打ちをかける。
貴「ゾロ!」
咄嗟にAが横からハンバーグを蹴り飛ばし、何とかゾロへの直撃は免れるが。
貴「っ、」
相手の勢いに逆らって、無理に巨体を蹴り動かした事で、足に負荷がかかり、そのまま膝をつく。
ピクルス「邪魔をするな!…人間大砲!」
貴「…!」
ルフィ「Aーー!避けろーーー!!」
Aは避けようとするが、傷ついた足では間に合わない。
迫る痛みを覚悟して一瞬目を瞑ったAが次に目を開くと。
サンジ「ぐああっ!」
貴「!?サンジ、」
Aを背に庇ったサンジが飛び上がっていた。
代わりに打ち上げられたサンジは、敵チームの連携技によって、地面に叩きつけられる。
《これはもう立ち上がれないね!ロロノアとサンジ!そして、Aも足を痛めたようだよ!》
麦わらチームに反撃の力はもう無く、後はサンジをリングに入れるだけだと、無慈悲に実況が続けられる。
貴「……まだだ」
血塗れで倒れる2人の前にAは立つ。
《強すぎるグロッキーモンスターズ!だけどAはまだ諦めてないようだね!?》
ーーもう、後がない
既にチョッパーを取られ、この試合も負けてしまえば、例えこの後ルフィが勝ったとしても仲間を1人失ってしまう事になる。
ーーそんな事、させない
痛む右足に鞭打って、Aが構えた時。
ゾロ「…おいコック、10秒手ェかせ」
サンジ「…妥当な時間だな」
《立った!立ち上がったよ!麦わらチーム!》
Aの背後で、ゾロとサンジがゆっくりと立ち上がる。
貴「2人共…!」
ゾロ「てめェ1人に任せられるかよ」
サンジ「レディ1人に戦わせてちゃ世話ねェな…」
ゾロ「おいA、10秒だけコックと手を組む」
サンジ「不甲斐ねェが…手伝ってくれねェか?Aちゃん」
ぶっきらぼうに言うゾロも、優しい声音で言うサンジも。
貴「…分かった」
心強くて、Aは力強く頷いた。
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夏目海(プロフ) - 冬眠。さん» 承知しました。今後もよろしくお願い致します! (2022年12月26日 20時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - 夏目海さん» 「めぐりん」と同じ人なのですが、アカウントを移行しました。よろしくおねがいします!次のお話も楽しみに待っています‼‼ (2022年12月26日 15時) (レス) @page44 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 白猫さん» オリキャラの特権である謎めいた部分を存分に活かしたいと思います(笑)夢主の口調も一般的な夢小説の可愛い女の子からは外れているので、そう言ってもらえて嬉しいです!そして、私の体調まで気遣って下さり、ありがとうございます…!コツコツ頑張ります。 (2022年12月17日 10時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - シアンは何者なのか、まだ分からない状況だから、めっちゃ気になる!私、この話が好きな理由は、夢主の喋り方がめっちゃ好きです。更新は遅くてもいいので、体をよく休めて健康でいてくださいね!更新楽しみにしています。頑張ってください! (2022年12月16日 22時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - カルラさん» ありがとうございます。リアルとの兼ね合いで更新ペースはまちまちですが、出来る限り頑張ります。 (2022年12月15日 7時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目海 | 作成日時:2022年11月22日 22時