ほっといてくれ【爆豪勝己】

.かわいい ページ1

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「俺は後世に名を残すヒーローになんだ！」






そう大声で目標を掲げるかっちゃん。まだ1度も話したことはない。でも、心の中ではかっちゃんと勝手ながら呼ばせてもらっている。






今日は、そんなかっちゃんと距離を縮めたいと思う。


「……かっちゃんって、可愛いよね。」




休み時間、席が隣の君にそう話しかける。彼を含める爆豪派閥と呼ばれている4人は今にも目玉が取れそうな勢いでこちらを見る。



私はその表情に笑いが込み上げてくる。


「え？みんなどうしたの？」




あはははっ。思わず大きな声で笑ってしまった。だって、いつも見ながら思ってるよ。





こんなかわいい人は後にも先にも見た事ないって。





「てめぇ、ふざけてんのか？」



「至って真面目だよ。今日だって、授業中シャーペンの芯が一画書く度に折れるからってイライラしてたよね？」



そう言うと、彼は図星だと言うような顔をして、表情筋を殺したように固まった。そして数秒後、静かに震え始めた彼は、私の手を掴み教室を抜け出した。





「ちょっと、痛いんだけど……？」

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