検索窓
今日:18 hit、昨日:14 hit、合計:46,125 hit

# 27 ページ27






二日酔いで昨日は会社を休んだ。
今日はいつものように通常勤務した。

けど、いつもと違うことがひとつ…



俺はひまを避けるようになった。



わかっている、こんなことしちゃいけないって、でもこの前のことを思い出すとひまの目の前に行くのがなんだか怖くて。

いつものように接することが出来ずにいた。



そんな日が2週間続いた頃、






威尊「なんかあったんですか?」






と、威尊に言われた。






「なにが?」


威尊「最近ひま先輩と一緒にいるところ見ませんし、なんだかふたりとも元気がないので。」


「そーだねぇ…」


威尊「僕にはわかりませんけど、個人的におふたりが一緒にいるところ見るの好きなんですよね〜」


「え?そうなの?(笑)」


威尊「はい(笑)なんだか本当に心を許しあっている仲というか、ふたりとも一緒にいると毎日笑顔ですよ」






周りから見て、俺とひまが一緒にいるとふたりとも笑顔だったと言われるとなんだか気恥ずかしくて

でも、心の中ではそれがすごく嬉しく感じた。






威尊「はやく仲直り出来るといいですね」






威尊はそう言って自分のデスクに戻って行った。




空はもう真っ暗で、帰りの準備をしていた。






「それじゃあ、お先に失礼します」






そう言って、俺はオフィスを出た。
すると数分後に誰かの足音が聞こえた。

後ろを振り向くと、そこにはひまがいた。






「…どーしたの?」


ひま「その、この前はごめん…なさい」


「大丈夫だよ」






上手く会話が出来なくて、気まずい雰囲気になってしまった。






「じゃあ俺行くね。」


ひま「あ、待って!」






突然、スーツが引っ張られた。






ひま「話があるの!」


「…うん?どーした?」


ひま「その、この前のことで。」


「上手くいった?ならよかったね」


ひま「違うの!そうじゃなくて…」


「……」


ひま「きちんと柾哉にお別れを伝えに行ったの」


「え?」






頭の中が真っ白になった。
想像もつかない言葉を言われた。






「なんだよ(笑)」


ひま「だから、あれはその「ごめん」だったの」


「どーゆう「ごめん」かわからないけどまあ、そっか(笑)」


ひま「…京介に勘違い、して欲しくなかったから」


「そ、そっか。」






その言葉は俺のことが好きだから?って、俺がもっとガツガツ行ける男だったら言っていただろう。




# 28→←# 26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
286人がお気に入り
設定タグ:藤牧京介 , INI , 日プ2   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:東雲 | 作成日時:2021年7月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。