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ひまがスマホの画面を見ると苦しそうな顔をした。
ひま「ごめん、ちょっと…」
「うんいいよ」
柾哉さんだということはすぐに気がついた。
ひまの手はなんだか震えていて、もしもしと言った。
ひま「え、今から…？」
そのひまの無意識な発言で柾哉さんがなんのためにひまに電話してきたのかすぐにわかった。
俺は立ち上がって、ひまの方に行った。
ひま「……わかっ」
ひまがそう言いかけた時、
俺はひまのスマホを横取りした。
「いい加減にしてもらえます？」
ひまは俺の方を向いて驚いた顔をした。
俺はそんなの気にせずに柾哉さんに話をした。
柾哉『なんで京介さんがいるの』
「…その前に、柾哉さんにとってひまはなんなんですか」
柾哉『なに急に』
「都合のいい女というなら、もうひまの前に現れないでもらえませんか。」
ひまがどうして柾哉さんから離れないのかずっと疑問に思っていた。
けどやっとその理由がわかった。
それは、ひまが昔の柾哉さんに依存しているからだ。
だとしたらひまから柾哉さんを引き離すためにするべきことは、ひまと柾哉さんを近づけないようにすることだ。
「俺、もうひまの苦しんでる顔見たくないんで」
柾哉『…』
「もう近づかないでください」
そういって俺は電話を切った。
後ろを向いて、驚きが隠しきれていないひまに俺は謝った。
「ごめん勝手に。」
ひま「……勝手すぎ」
さすがに怒っているだろう。
ひま「でも、ありがとう」
「え？」
ひま「今まで何回ももう会わないって言おうと思ってたのに、言えなかったの。」
「…」
ひま「京介が言ってくれたおかげでスッキリしたよ」
だからありがとう、とひまは俺に言った。
だけどまだ少し震えているひまを見るとすごく何かしてあげたいと思って、
俺はひまを抱きしめた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※まさにぃは絶対にこのような酷いことをする男ではございません。
※でもまさにぃにはされても…(殴)
京ちゃん、言うの遅くなってしまった。
お誕生日おめでとう。
もっと陽キャな京ちゃんを見てみたいよ。
素敵な一年にしてください
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作者名：東雲 | 作成日時：2021年7月25日 17時
