Episode101 ページ1
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関わっていく上での不安が拭えたわけじゃない
兄さんが彼らに関わることに納得しているわけじゃない
原作を変えてしまうかもしれないことに、怯えてないわけじゃない
それでも……
「わぁ…!海だ〜!!」
「ヒロ!A!!早く行こ!」
「ゼロくん落ち着いて、まずは荷物を置いてからにしよう」
「はぁーい!」
…それでも海に来てしまった……
降谷と、諸伏に言えば二人とも喜んで行きたいと言った
うん、まあな、察しはついていたさ
今はただの無邪気な子供だ
小難しい大人のルールに縛られてもいない子供
なんの迷いもなく遊びに行くと言うに決まっている
…将来はこうはいかないだろうな
まず、いつまで俺と仲良くしてくれるかは知らないが
ずっと仲良くしてくれると仮定しても、
警察官になり、公安になれば俺との接触を避けるはずだ
それが当然の行為で、正しいこと
きっと声をかけて遊びに行く、なんてことはできなくなる
…今から考えても仕方のないことだ
俺は警察官にはなれないし、なりたいとも思わないからな…
「A君、水着は?」
「中に着てる」
「脱がないのかい?」
海に行くと博士に告げた時点でかなり心配されたが、兄さんと一緒だと言うと安心して任せられるといかせてくれた
そして張り切りまくって水着まで買ってきたのだ
俺は泳がないのに
結局、その好意を無下にするわけにもいかず、
中に着て、その上に服を着てきた
そして現在も上の服は脱いでいない
つまり簡単に言うと、海に入る気はない
それを態度で表しているのが兄さんに気付かれてしまったようだ
「俺はいい」
「せっかく海まで来たんだ、遊んでおいで?」
「そうだぞA!」
「一緒に行こ!!」
お前ら誘い方少年探偵団かよ、なんてツッコミもわかってくれる人がいないので言えない
…一緒に、か
海で遊んでる二人を見たり撮ったりする方が、遊ぶより有意義な時間になると思うんだけどな
「やだ」
「やだじゃない!!!ほら!!」
「も〜!全然動かないんだから!」
ぐいぐいと腕を引っ張られる
力で敵うはずもなく
そのまま立たされ、連れて行かれそうになる
「わかった、行くから、服脱ぐ」
「早く早く!」
「ってかA、髪それのままでいいの?」
そう聞かれてハッとする
現在は黒髪黒目、つまりウィッグにカラコン…
カラコンって水だめだっけ、いや潜る気はないからどっちでも良いか
とりあえずウィッグは水だめだ……外さないとダメか……
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くるみ(プロフ) - とっても面白かったです!続き待ってます! (10月7日 1時) (レス) @page16 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - さい。長々と子供(しかも小5!!)が偉そうにすみませんでした...趣味も仕事もその他etc......も何が大切か考えて生きて下さい。以上生意気小5女子がお送りしました。← (2021年10月17日 12時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!出来れば更新お願いします...そして就職ということは社会人なんですね。私はまだ子供なのでよくわかりませんが、大変なのは分かります。仕事や占ツクもいいですが健康第一!!!!健康を大事にして下 (2021年10月17日 12時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
夏川(プロフ) - K24さん» ありがとうございます。就職活動の方も頑張ります。長々とした作品ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです…! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 52efd86c6f (このIDを非表示/違反報告)
夏川(プロフ) - 結心さん» ありがとうございます。できるだけ高頻度で更新できるように頑張ります…!ここまで見ていただきありがとうございました。これから本作品をもよろしく願いします (2021年1月6日 23時) (レス) id: 52efd86c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏川 | 作成日時:2020年12月20日 22時