弐十七 ページ27
神楽がひの屋に訪れた理由は、バレンタインのお菓子を選ぶのを手伝ってほしいとのことだった。
以前、バレンタインデーに神楽や月詠達で銀時達にお菓子を渡したこともあり、今年も同様にということである。
今年はAや九兵衛も迎えてのイベントらしい。
「へえ、楽しそうじゃないA」
ノリノリな日輪は、Aが了承するより先にオッケーを出した。
「皆さん、誰にお菓子あげるんですか?」
「それは勿論私の大好きな銀さんよ!」
そう胸を張って答えたのはあやめだけで、あとのメンバーはもじもじと、まあついでにと言ったように銀時にあげると答えた。
あとは各々お世話になっている人達の名を挙げた。
「Aちゃんはどうする?」
「うーん…まずは日輪さん、晴太くんでしょ。それに今から一緒にお菓子を選ぶ月詠さん達にもあげたいし…。あとは銀さんと新八君。それに真撰組の方に…あっいつも来てくれるお客さんにも」
「いやいや多すぎでしょ」
あげたい人を挙げるときりがなく、悩む一方だった。
そんな時日輪がああと閃いたように声を上げた。
「じゃあお菓子を作ったらいいんじゃないかしら?買うよりも安くつくし、私もAの手作り食べれるし」
「日輪。ちゃっかり自分の欲が出ておる」
「でもいいわね!手作り!気持ちがこもってそうだわ」
「お妙、私は貴方の作るチョコなんて食べたくないわよ…」
「皆で作ったら楽しそうアル!」
「僕はお菓子作りなどしたことがないが、皆となら作れそうな気がする。……それに妙ちゃんの手作りチョコを…」
皆、賛成の声をあげ、お菓子作りの材料を買うため街へと行くことに決めた。
(あ、そいや連絡してなかったな)
「Aちゃん、行くよ」
「あっ、うん!今行く!」
Aは、怪我治ったこと、これからお菓子作りを皆とすること等近況を坂本と陸奥にメールを送った。
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Nattu(プロフ) - 麗羅さん» お返事遅くなって申し訳ございません。コメントありがとうございます*辰馬凄く好きなので自家発電にと書いていましたが、読んでいただけて幸いです。楽しみながら書きたいと思います*^^ (2021年2月20日 1時) (レス) id: 8022db4695 (このIDを非表示/違反報告)
麗羅 - 辰馬の小説、少ないので嬉しかったです!面白くて、次が楽しみです!更新頑張って下さい! (2017年10月29日 16時) (レス) id: 9e2ac1505a (このIDを非表示/違反報告)
Nattu。(2代目)(プロフ) - れんりさん» れんりさん、はじめまして。コメントありがとうございます。とても嬉しいです…ゆっくりとではありますが更新していきますので、よろしくお願いします!! (2016年4月11日 22時) (レス) id: db806a29f6 (このIDを非表示/違反報告)
れんり(プロフ) - 凄く面白いです!!更新楽しみに待ってます…! (2016年4月10日 9時) (レス) id: 285e1a358c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nattu | 作成日時:2015年11月17日 23時