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03.Not邂逅 ページ11

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 ───青く澄んだ空から日光を受けて輝く金の三つ編み。黒手袋と袖口から覗く腕は細身の割には随分と筋肉質で、ああこの人がとすぐに判った。
 きょろきょろと辺りを見回している様子を見れば、なんとなく今日のメインイベントであろう迎仙儀式の会場を探していると取れる。今なら声をかけやすいだろう、私も儀式を見にきたという(てい)で接すれば良い。




「こんにちは、旅人さん。お困りですか」

「ぉわ?!」




 変な声をあげて過剰に驚いたのは、旅人ではなくその隣を浮遊(?)する生物だった。黒いマフラーのような、モンドの風の翼のようなそれで飛んでいるのか。銀色にきらめく白髪(はくはつ)の上に浮く輪…どこか天使を彷彿とさせるようなモノもまた宙に描かれていた。

 「な、なんだ、びっくりした…」そうほっと小さな手で胸を撫で下ろす仕草はまるで人そのもの。不思議な生命体だ、博士様にでも見つかれば速攻で捕まる獲物だな、これは。
 容易に想像できたその光景に、くすりとひとつ笑いをこぼす。その笑いをどうやら自分に対してと考えたようで、その不思議な生命体は「笑うな!」と全く怖くない顔で怒った。




「失礼…貴殿も迎仙儀式を見物に?」

「え、あ、はい。ということはあなたも…?」

「ええ。よろしければ案内しましょうか」




 そう言って笑みを貼り付けると、なにも疑っていないのかぱっと顔を輝かせて旅人は「いいんですか!?」と問う。噂に聞くにはもっと腹の探り合いになるかとも考えていたのだが…なんか思ってたのと違うな、そんなのでいいんだ栄誉騎士。
 モンドも大概甘いななんて言葉を腹内に押し込め、もちろんともう一度笑ってみせる。さて、任務開始(ミッションスタート)だ。



***




「へえ…その天権(テンチュエン)って人はそんなにすごいの?」

「そうですね、法や制約に関しては彼女が制定しています。七星では特に有名な方だと思いますよ」




 迎仙儀式の会場である、神と対話するに相応しいとされる玉京台に向かいながら璃月港についてあまり知識のなかった旅人に説明を加えていた。
 ──いや、あまりではなく「まったく」だ。迎仙儀式の詳細を知らないのならばまだしも、それ自体を知らないのだから。

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もゆ(プロフ) - 2024になった今でも、ずっと楽しみにしています。 (1月6日 2時) (レス) id: 72eec337ed (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2022年8月30日 0時) (レス) @page45 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そういって頂けるととても励みになります!一定間隔空けての更新となりますが、素敵な内容をお届けできるよう頑張りますね。 (2022年4月5日 21時) (レス) id: 10e597e23d (このIDを非表示/違反報告)
- 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新頑張ってください! (2022年4月4日 18時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - ルリさん» コメントありがとうございます。感嘆符の数だけ気持ちが伝わってきていて私も嬉しいです。これからも更新頑張らせて頂きますね! (2022年2月20日 21時) (レス) id: d342b4dd7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:  | 作成日時:2021年1月25日 21時

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