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彼女の魅力は誰が見ても分かるほどの美貌だった。腰まである髪の毛は痛むことを知らない艶のある柔らかい髪質で、陶器のような白い肌に、膨よかな胸やお尻に曲線を綺麗に描く身体。
女性から見てもAは妖艶な女性であった。
そんな彼女に惚れている者は万といた。
だがAの美貌にいくら狼狽えていても彼女の後ろに立つ父親のご機嫌を伺わない限り、お嫁として彼女を貰うことなど出来なかった。婚約を申し込んだ者達はその高い壁に撃沈した。
彼女の父親は酷く優しい。自身の公爵という位をAに継がせようなどどは一切考えていなく、その気になれば侯爵の長男に位を譲ろうとしている始末だ。
公爵の子供はA一人しかいない。彼女の父親は唯一の愛しい我が子を安心して預けられる人を探し続けていた。プライドが高い男ではなくて、優しくて真摯に彼女の傍にいれる資格を持つ男を。
＿＿そんな父親の意思に沿うように一人の男が現れた。
｢お待ちしておりました、トントン様｣
｢貴方がA様ですか。噂に聞いておりました通り、とても綺麗なお方ですね。｣
印象は悪くない、Aはそう思った。顔は整っているし、前の他国の皇太子のような自己愛の強い人でも無さそうだった。何より黒色の髪に黒色のスーツがよく映える。
｢おぉ！そうかそうか！！｣
何かを考え事をしていたAの耳に強引に入ってきたのは父親の明るい声だった。面会中に父親が笑う姿は滅多に見ない。
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因幡 - 続き楽しみにしてました… (2020年4月24日 13時) (
レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - こんばんは、初めてコメントさせていただきます。設定やストーリーがとても面白いです！続きがどうなるのかとても気になるのですが、もう物語を更新する予定は無いのでしょうか？ (2020年2月29日 2時) (レス) id: bcece27663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっくん x他1人 | 作成日時：2019年10月13日 21時
