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Aは19歳になった。幼い頃から世の人達を魅了していた容姿に拍車が掛かりより一層美しくなっていた。公爵も公爵夫人もご満悦の様子である。
日頃から美しくなることばかりを目的に育て上げられた彼女は外の汚物に穢されないように常に周りには専属の使用人が複数人つけられていた。
それゆえ、外の世界なんて幼少期の頃に見たあの数十分しかない。
天皇官邸にお呼ばれされたときも貴族が主催している様々な宴会に行く際にも、彼女は専用のリムジンに乗せられるが車内から見える外の景色は全て黒一色。外に触れられないようにカーテンで閉ざされていた。
外に憧れることもあるが、それが無理なことなのはとうの昔に知っている。一人では、という意味ではあるけれど。
｢A、他国の皇太子がお前との面会を求めている。｣
わざわざ彼女を自室に呼び出し事を伝える父親にAは二つ返事で了承したが、年齢が上がるにつれ増えていくお見合いにAは少々うんざりしていた。
結婚する相手がいない訳では無い、むしろAに自ら結婚を申し込んでいる男はいくらでも居た。貴族やそこそこ名を馳せた大臣、タレントなど職業は様々だが皆に共通していたのはプライドが異様に高い自信家だということ、もう一つは
｢まぁ、今回もいい男の気はしないがな。｣
父親に嫌われているということ。彼女のお見合いが長々と続くのは彼女の父親が過保護すぎるということが一番の要因だった。
他国にも名を轟かせているAは公爵令嬢の名に恥ないよう、今日も操り人形として専属の使用人達に肌をお手入れされ勉学や舞踊を習っていた。
＿＿彼女は美しい、やはり主人公として世界の中を生きていた。
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因幡 - 続き楽しみにしてました… (2020年4月24日 13時) (
レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - こんばんは、初めてコメントさせていただきます。設定やストーリーがとても面白いです！続きがどうなるのかとても気になるのですが、もう物語を更新する予定は無いのでしょうか？ (2020年2月29日 2時) (レス) id: bcece27663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっくん x他1人 | 作成日時：2019年10月13日 21時
