6.視線の先 ページ10
〜翔太side〜
「翔太君だー、どうしたの?」
そう聞かれて僕は思った。
……まふくんに用事何も無いのに呼び止めちゃった。
って、あったわ。用事。
「今日の夜、暇かな?」
飲み会にまふくんも誘うって海斗くんに言った事を思い出して、聞いてみた。
「うん!暇だよー!」
まふくんは特に何も考えずに素直に答えてくれた。
「今日、飲みに行かない?」
そう言うと、目を輝かせて、行くっ!と答えた。
良かった〜、大勢で飲んだ方が美味しいしね!
「おーい、翔太君ー!」
暫く3人で待っていると、まず最初に絢ちゃんがやって来た。
「おっ!まふくんもいるじゃーん!お久〜!」
「あっ、ひ、久しぶり…です……!」
絢ちゃんはまふくんと同じ高校だったようで、顔見知りのようだ。
絢ちゃんはフレンドリーに挨拶しているが、まふくんは少しおどおどしている。
段々と、いつものメンバーが自然に集まってきた。
きっと、海斗君は飲みに行くとしか言ってないと思うんだけど、こうやって直ぐに皆揃った。
後は講義が終わったであろうAと海斗くんだけだ。
「お、あれ海斗じゃね?」
うらたさんがある一角を歩いている男女一組を見てそう言った。
海斗君だ。その隣にはAもいた。
二人は楽しそうに、話している。
こっちに気付いた海斗くんは、おーい!と手を振ってきた。
「お〜!!海斗!それにAちゃんも!」
『こんにちは〜、渉さん!』
Aはうらたさんに挨拶を交わして、他愛ない話で盛り上がっている。
ふと、まふくんの方を見ると何処かを目で追っている。
「まふくん?どうしたー?」
まふくんはジーッとある一点を見ていて、返事がない。
「まふくーん?」
「…えっ?な、何??」
何回か声をかけると、まふくんが反応してくれた。
さっきからずーっと呼んでたよー?、と笑いながら言うと顔を赤くして謝ってきた。
「ご、ごめん…!」
「いや、ジーッと見てたから何見てたのかなーって思っただけ〜!」
そう伝えて、まふくんが見ていたであろう場所に目を移した。
「……Aがどうかしたの?」
視線の先がAだったので、思わず聞いてしまった。
「……ううん!何でも無いよ〜!ちょっと見てただけっ!」
まふくんは、少し慌てた感じで答えた。
しかし、疑問に思うことでも無かったのでAたちの話に交ざりに行く事にした。
286人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊花-トウカ-(プロフ) - ティラミス信者さん» ありがとー!改行は今検討中なの(苦笑)更新頑張るねー! (2018年11月16日 23時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス信者(プロフ) - 続きが気になる!!読みやすいし文の構成もいい感じ!でも改行が多すぎると内容がスカスカに見えちゃうかもだからそこ気を付けて!読ませてくれてありがとー!!応援してるよ!! (2018年10月20日 20時) (レス) id: d109ac88fc (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - ひかりさん» ありがとう、読んでくれてほんとありがとう。(笑) (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 好きでした。ありがとう。あ、私、青い鳥の星月ひかり。ね!好きでした←分かった (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 怜衣さん» 当たりです!後に人物紹介を上げようとしてたのを忘れてました…← 棗ちゃんはなんか、酒飲みっぽかったので出してみました(笑) (2018年1月12日 0時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ