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何か言わなきゃ…。
そう思っても、声が出てこない。
二「しょ、翔ちゃん…」
櫻「…っ！」
声は出てこないのに、涙は出てくる。
堪えなきゃいけないのはわかってるけど、コントロールできそうにもない。
いつもそうだ。
周りのことを考えて、自分を隠して、結局耐え切れなくなって1人で泣くんだ。
"もっと自分を曝け出せよ！"
いいのかな…？
駄目って言われても、もう無理だよ…。
櫻「あっ、ごめん…。言いすぎた…」
「…ない」
櫻「えっ？」
こんなに大勢の前で泣くなんて、感情を出すなんて、私らしくないのに…。
「辞めたくない…」
そんなのもう気にならない。
「辞めたくないよ…！」
あなたのせいだー。
櫻「A…」
「離れたくない…」
大「うん」
「ずっとここで働いてたい…」
相「うん」
「皆さんと一緒に仕事したい…」
二「うん」
「大好きだから…」
松「うん」
「嵐櫻井翔担当マネージャーでいたい…！」
「これなんの騒ぎ？」
ノックなしで突然ドアが開き、誰かが入ってきた。
やば、涙…。
「ジャ、ジャニーさん！」
重役の方々が一斉に立ち上がった。
松「ジャニーさん！？」
櫻「ど、どうして？」
「なんか騒がしかったから、何話してんのかなと思って」
こ、この人がジャニーさん…！？
「ん？Youは？」
「あっ、上野…」
「あ、もしかして(主人公)マネージャー？」
「は、はい…！」
どうして私の名前を…？
「僕Youのおじいさんと友だちなんだよね」
…はっ？
「Youをマネージャーに推薦したの、僕。真一君の娘さんはどう？って」
松「と、友だち？」
相「推薦…？」
戸惑っている私たちに佐藤さんが説明してくれた。
「まだ言ってませんでしたね。中々決まらなくて困ってた私が上司に相談したとき、ジャニーさんがいらっしゃいました。私が上野さんのお父様、真一さんと知り合いだと知っていらっしゃって、その後は皆さんご存知の通りです」
そうだったんだ…。
お父さんは佐藤さんと知り合いってだけじゃなかったんだ…。
「で、これは一体？」
「上野さんは嵐のファンだったんです」
ジャニーさんの問いに重役の1人が答えた。
ジャニーさんは驚く発言をした。
「あぁ、知ってたよ」
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作者名：なつらい | 作成日時：2018年8月5日 17時
