私たちの空 2 (ページ24)

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ーangle:翔

「ふぅ…」

風呂から出てきた俺は缶ビールを手に、グループでみんなと話していた。

智くん "お疲れ様！"

"ありがとう！"

にの "明日のエンタメでやります？"

"そう言ってた"

松潤 "楽しみにしてます"

"ありがとうございます"

にの "録画完了しました"

"速ぇ笑笑"

やっぱりメンバーと話してると落ち着くなぁ。

雅紀 "Aちゃん大丈夫？"

松潤 "倒れたって聞いたよ？"

みんな知ってるんだ…。

"日頃の疲れと軽い熱中症さっき会ったときはだいぶ回復してた"

にの "それならよかったですね"

雅紀 "俺いつか倒れると思ってたんだよね"

松潤 "なんてことを"

雅紀 "だって自分のこと後回しにしてお昼食べなかったりするじゃん"

にの "まあそこに関しては不安でしたけど"

智くん "明日には2人とも帰ってくるんでしょ？"

"明日の収録に合流する感じかな"

松潤 "話聞かせてね？"

"もちろん"

智くん "じゃ、寝ます"

雅紀 "じゃあ俺も"

にの "おやすみなさい"

松潤 "おやすみー"

"また明日ー"

30分くらいやり取りして、智くんが限界になったので今日のLINEはおしまい笑

ちょうどビールも飲み終わったところだったから、俺も寝ることにした。

アラームをセットして、ベッドに寝転んだとき、微かに石鹸のような優しい香りがした。

あれ？

昨日はこんな香りしなかった気が…。

この香り、どこかで…。

"A、救護テント行くよ"

そうだ。

歩けそうにもなかったAを、いわゆるお姫様抱っこで救護テントに連れてったときだ。

この香りは、Aのものだ。

あのお姫様抱っこ、打ち上げで散々言われたなぁ笑

付き合ってるんじゃないかとか、幼馴染にしてもやりすぎだとか…。

言いたい放題とはこのことだと思った笑

幼馴染って何なんだろうな。

どうやら俺とAは、他の人からすると幼馴染のそれを超えているらしい。

昔からこうだったと話すと、今でもそれはおかしいと言われてしまった。

小学生のときような感じでは駄目なのだろうか。

石鹸の香りに包まれながら、そんなこと考えていた俺は、気づいたら眠っていた。