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次の日、私は翔を迎えに行く慣れた道を走っていた。
窓から見える人は暑さに辟易しているようで、日陰を選びながら歩いていた。
天気予報では毎日"命に関わる暑さ"だと注意喚起されている。
みんなの体調の変化を見逃さないようにしなきゃな。
そんなことを考えながらいつもの交差点を右折した。
「おはよう」
櫻「おはよ。今日も暑いね」
「そうだね。水分補給、お願いしますよ？」
櫻「了解。…あのさ、これ…」
「えっ？」
翔から渡された紙袋には、丁寧に包装されたものが入っていた。
「開けていいの？」
櫻「うん。いつもお世話になってますってのと、2週間以上遅れちゃったけど…」
包装紙を破らないように慎重に開けると、北斗七星がモチーフになっている、バッグにつけるタイプの時計が入っていた。
翔は目を丸くしてる私を見て微笑んだ。
櫻「誕生日おめでとう」
「た、誕生日…？」
櫻「…7月7日だよね？」
「う、うん…」
櫻「びっくりした、間違えたかと思った笑 昔はよく交換してたなぁと思って。気に入ってもらえるといいんだけど」
まさか、誕生日プレゼントがもらえるなんて思いもしなかった。
というか自分の誕生日忘れてた笑
「…ありがとう。可愛い、これ。今度バッグにつけるね」
櫻「よかった。そういうの好きだったよなって思ってさ」
覚えててくれたんだ、私が星とか好きなこと。
櫻「…なんか照れるね」
「…何それ？笑」
櫻「いえ、別に。さ、行きましょうよ」
「はーい」
不覚にも、こんなことで照れるとか可愛いなと思ってしまった。
私たちは駐車場を後にして、雑誌の撮影へと向かった。
松「おはよう」
櫻「おはよ、松潤」
「おはようございます」
北「おはようございます」
控え室に着くと、既に2人がいた。
今日は雑誌の連載の撮影とインタビュー。
今回は翔と松本さんの担当だ。
これはTwitter荒れるな…笑
「北沢さん、上野さん、ちょっとよろしいですか？ 今日の流れを確認したいので」
「はい。今行きます」
北「では、失礼します」
松「はーい」
私たちは部屋を出た。
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作者名：なつらい | 作成日時：2018年8月5日 17時
