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QuizKnockのメンバーは殆どが私より年下なわけで、出来のいい弟がYouTuberとして頑張っているのを眺める姉、みたいな気持ちで見ていた。微笑ましくはあるけれど、あくまでもそれだけ。ファンと言えば勿論そうだが、異性として意識した事は無い。
だからだろうか、私の感想は酷く淡々としたものになってしまうのだが、伊沢くんは興味深げに話を聞いてくれていた。
彼らの動画は息抜きとして気軽に見る物、という位置づけではあるが、何だかんだで毎晩帰宅した後に新しい動画を見るのが楽しみではあるし、生活の一部になっていると言っても過言ではない。通勤時間にはウェブの記事も読んで、ニュースとしての知識を身に着けたりと、さり気なく役立っている。
そんな私の感想話だが途中から段々と脱線していき、気付くと彼との話の内容は、極普通の日常会話になっていた。何なら喋っているのは私ではなく、ほぼ伊沢くんだ。
朝晩のラッシュ時の電車はどの辺りに乗れば良いのか。伊沢くんが大学院で何を学んでいるのか。東大の構内はどうなっているのか。東大の食堂のメニューの話が転じて、伊沢くんの様々なオススメグルメ情報の話なんかも聞いた。
更には、伊沢くんが先日病院に行った際、保険証を財布の中からなかなか見つけられずに詰んだかと思った事。私が運んだあのクーラーバッグの中身は早押し機であった事。オフィスで休んだ伊沢くんを心配して、falconさんと福良くんが一緒に泊まっていった事。新オフィスに引っ越してまだ一ヶ月程度の現在、彼が周辺の地理にあまり詳しくない事など――。
驚くほど話が尽きなくて、途中で二人してドリンクの追加をしてしまった。ついでに小腹が空いてしまったのでフードも頼んだ。最初はあんなに緊張していて食べ物なんか喉を通らないと思っていたのに、結局食べるのかと自分で少し呆れる。
「えっ、そんな所に弁当屋あるんですか？」
「ありますよ。駅からオフィスに向かう道だと通らないですけど」
「へ〜。今度見に行ってみよ」
スマートフォンを取り出して地図のアプリを広げながら、伊沢くんが一つ頷いた。
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奈都(プロフ) - Komiさん» コメントありがとうございます。トロイメライが出来上がってる二人の話なので、順番が逆になってしまうのですが、あの関係になるまでにこんな流れがあったんだな、という感じでお読み頂ければ幸いです。出来るだけマメに更新していくので是非今後もお願いします…！ (2019年9月14日 16時) (
レス) id: 1ea9b7d420 (このIDを非表示/違反報告)
Komi(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！トロイメライの頃からizwさんの2人が大好きで、始まりのストーリーが読めるのがとても嬉しいです^^毎日更新を楽しみに生活しています笑これからも応援しています！！ (2019年9月14日 5時) (レス) id: 31bd00c83a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈都
| 作成日時：2019年8月11日 10時
