77. 伝わる ページ24
――至さんの感触が伝わって、涙が零れてくる。
……そっと、至さんから離れた。
目を見開いて、固まってる。
A「…もう、遅いかもしれないって、分かってます。でも…至さんが、好きなんです…！」
至「……A…」
至さんの胸に顔をうずめた。
…涙は止まらなくて。
至さんの顔を見れない。
震える背中に……腕が回された。
至「…遅くなんかないよ」
A「っ…いた、るさ……」
至「…オレさ、ゲーマーだし、めんどくさがりだし、結構ワガママだよ？」
A「そ…なの…知って、ます…」
至「年だって離れてるし、イヤな思いをさせることだってかなりあると思う」
A「わか、って…ます…」
至「オレより優しいヤツだっているよ？」
A「っ…それ、でもわたし…っ」
至「……顔、上げて？」
優しく促されてそのまま顔を上げ、至さんと目を合わせる。
――真剣な、目。
至「…本当に、オレでいいの？」
A「至さんが、いいんです。…至さんが、好きなんです」
涙でぐちゃぐちゃになりながら訴えた私を見て…今にも泣き出しそうな顔で、至さんは微笑んだ。
至「…オレも、Aが好きだよ。 …オレと、付き合ってください」
A「っ…はい…！ よ、よろしくお願いします…」
至「こちらこそ。…よろしくお願いします」
――本当に、夢みたいだ。
そのまま至さんに抱きつくと、至さんも力強く抱きしめてくれた。
至「…何か、信じられない」
A「っ…私も、です…」
至「はは、まだ泣いてるの？」
A「だっ、て…嬉しくて…！」
至「…うん、オレも」
ポンポンと背中を叩かれ顔を上げると、至さんがコツンと額同士を軽くぶつけた。
至「……キス、していい？」
A「ふぇ…？！ あ、その…！」
至「…ごめん、待てない」
至さんの左手が頬に添えられ…そっとキスをされる。
(…至、さん……)
好きな気持ちが溢れ出て、止まらない。
胸の奥がキツく、甘く締め付けられる。
(…嬉しすぎて、死んでしまいそう……)
――少しして、名残惜しそうに唇が離れた。
至「…A……大好き」
そう言ってもう一度、ゆっくり唇が重なった。
――静かな夜。
私の片思いは両想いへと変わり、私と至さんは恋人同士になった。
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
