74. 明日 ページ21
――応えられない、か。
部屋に着いて荷物を置いた後、ベッドに身を投げた。
至「…失恋、かな」
とりあえず、頭がボーッとする。
…Aはきっと、十座が好きなんだと思う。
そして十座も……二人は両想いだ。
(オレが身を引くべき、なんだよね…)
…自信があったワケじゃないけど。
それでもきっと……何て、バカなこと考えて。
至「…フラレたのに、不思議と、嫌いにはなれないんだよね」
もう、望みなんてないのに。
…Aからもらったプレゼントに手を伸ばす。
包装紙を開けて、中の雑貨を並べてみる。
至「…こうして見たら、オレ用ってのすごく分かる」
アイマスクはともかく、目薬とかヘアゴムは、オレがゲームしてる時によく使ってるし。
化粧水は…そんなに気にしてなかったけど、肌潤ってほしいってことかな。
(…嬉しいんだけど、素直に喜べないのは何でだろ)
――A…。
万里「……そっか」
A「…もう、返事しちゃった。ごめんね、記憶戻ったこと、黙ってて…」
……あれから、私の家に万里を呼んだ。
そして、みんなの記憶を取り戻したこと、至さんとのこと、兵頭くんへの返事のこと、全て打ち明けた。
万里「…やっぱり、至さんのことが好きなのか？」
A「……うん」
…あの人以上に好きになれる人なんて、いない。
もしこの先記憶が戻らなかったとしても、私はきっと、至さんのことを好きになったと思う。
万里「でもお前、いいのかよ。至さんにも返事しちまったんだろ？」
A「…その、まだ兵頭くんに返事してなかったから、今は応えられないって言うしかなくて……」
はぁーー、と万里が大きくため息をついた。
万里「マジメ過ぎんだよお前は！このバカ！」
A「っ…だ、だって…」
万里「何でいつも肝心な時にすれ違うんだよ…頭痛くなってきた」
A「大丈夫？頭痛薬いる？」
万里「そーいう問題じゃねーよ！」
ガミガミと万里にお説教される。
……でも、それなら私、どうしたらいいんだろう。
万里「…とりあえず明日、至さんとちゃんと話せ。多分ダメージすげぇから」
A「そう、なの？」
万里「さっき太一から連絡来たけど、部屋から一歩も出てこねぇらしい」
……至さん…。
万里「明日、至さんと話せよ」
A「……うん」
――至さんに、会いたい。
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
