No.276 ページ37
一旦下りて、どうしようかと考える。
海楼石のせいか、どうもいつも以上に頭が働かない。
貴｢……海楼石？｣
そういえば、どうして私、海楼石なんて付けられているんだろう…。
能力者なんだから、悪魔の実の力を封じるたと言われればその通りなんだけど、それは私以外の能力者に当て嵌まる理論。
夢を見る以外は一般人以下のレベルな私、動きを封じるだけなら、ロープ一本で事足りる。
それに、ここが海の上なら尚更、私の予知夢の力を利用しようとするはず。
突然のスコールやサイクロンが事前に見えるこの力を封じるのは、正直デメリットしかない。
貴｢どうして…｣
考えられるのは一つ、私に夢を見られたら困るから。
思い返せばホーネットは、助けは期待出来ない、見張りがいるとは言っても、逃げ場がないとは一言も言わなかった。
あの鼻にツンとくる刺激臭、たぶんエピナールという薬草の一種。
匂いを嗅げば一瞬で意識を奪う危険な植物で、
数時間、長ければ半日は目を覚まさない。
裏を返せば、私の意識が途切れてから、まだ半日程度しか経っていないって事。
半日もあれば、とっくに船は出航していてもおかしくはないけど、この状況からその可能性は限りなく低い…気がする。
海の真ん中じゃないのなら、甲板に出れさえすれば、逃げる事も可能だろう。
船から逃げたあと、見つからずに逃げ切れる確証はないけども…。
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
