4角片想い Sano Reo

けじめ ページ34

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中務「気持ちは分かるけど…」

『あんなに真剣にぶつかってきてくれてるんだもん。
私も誠実に対応しなきゃ。』


中務「そんなん、玲於もやろ。」

『…、』




中務「あいつ、今ごろあん時のこと、後悔してんじゃないん？
不器用なやつだけど、毎日毎日、お前に話しかけてるやろ。」






それは、真剣って言わへんのか？って。

裕太くんの言葉が心に刺さる。




中務「せめて、話聞いてやれ。
最近のあいつ、ずっと辛そう、Aみたいに。」




いつか、ちゃんと話さなきゃなって思ってた。

いつまでもこんな関係だと、いつか仕事に支障をきたしそうだし。




でも、今度今度って引き伸ばしてきた。

それが、どれだけ玲於くんを悩ませたんだろう。




ごめんねなんて思わない。

私のとってる行動が悪いって思ってないから。



それでも、最近の玲於君がひどく思いつめてたのは、話さないわたしにも分かった。






中務「玲於と話して、それでもいいって思うんなら、俺は、Aの選んだ道を応援する。」

『…分かった。』





けじめをつけるんだ。


私も、

玲於くんも、

亜嵐くんも。






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