4角片想い Sano Reo

誤解 ページ26

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新田「この際だから言うね、Aちゃん。
私、ずっと前から、心の奥底で、嫌いだった。」

『…っ、』

白濱「ちょっと、」

新田「多分、これからも、そうだと思う。」






そう言う日菜子ちゃんの顔は、嫉妬に歪んでいた。

絶えず涙が溢れる。






ガチャ





佐野「なにやってんの。
なんで、……日菜子のこと泣かせてんの。」





そこに立っていたのは、玲於くん。

鬼のような顔で、私のことを睨んでる。






佐野「亜嵐くんに媚び売って、いじめですか。
お前、性格悪すぎ。」





冷たい冷たい玲於くんの目。

違う、何か誤解してる。





白濱「おいっ、玲於 ‼」

佐野「クソみたいな人間だな。
顔も見たくねぇ。」






グサグサと心に刺さる。


喉が乾いて、開かない。
声が、出ない。





白濱「玲於、お前、まじでそう思ってんの？」

佐野「当たり前。
二度と顔見せんな。」

白濱「お前なぁっ ‼
『あ、そうですか。
でも、ごめんなさい、お仕事なんで。』





恐ろしいほどスラスラと出て来る言葉。



それは、自分で思ってるよりも、冷たいものだったらしく。

亜嵐くんが、心配そうな視線を送ってくる。






『亜嵐くん、行こ。』

白濱「…うん。」





なんか、もういいや。

玲於くんなんて、どうでもいい。






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