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まだ暗くないから大丈夫だよ、と断ったけれど、「こんな時間まで引き留めたのは俺だから」と風磨くんは私の家まで送ってくれた。初めて２人で寄り道した時よりも更に遅い時間の電車、車内にはちらほらと部活終わりの高校生の姿と、仕事帰りのサラリーマンがいる。
「ホントに家遠いね」
「そうなんだよねぇ」
風磨くんの最寄駅を過ぎても更に進む列車。19時を越えるとあっという間に空が暗くなってきて、送ってもらえてありがたい気持ちと、申し訳ない気持ちが浮かぶ。
「よく通えるね」
「最初はしんどかったけど、もう慣れたよ。座れるから寝れるし」
「それもそうか」
「でも布団で寝るのが一番」
「間違いない」
空いた座席に並んで座りながら、なんてことない話をする。学校の話に、今ハマっているドラマやアニメの話。意外にも風磨くんはアニメを観るらしく、あの日見た花の名前がなんたら……みたいな長い題名のアニメが泣けるのだとオススメしてもらった。題名が長くてうろ覚えなんだけど、とりあえず泣けるらしい。「Aは何観るの？」と訊かれたので、ONE PIECEとか鬼滅とか……と流行りのアニメを言うと、風磨くんはあーはいはいと頷いて「コレだろ？」と人差し指と中指をクロスさせた。それは領域展開。
「前の学校の同じクラスのヤツが鬼滅好きでさ、毎週月曜日に騒いでたわ」
「本誌派なんだね。私は単行本派」
「へー」
「ていっても私は買ったり買わなかったりなんだけどね。勝利が集めてるから貸してもらったりしてる」
残念ながら鬼滅の刃はアニメ第一話の途中で彼が寝落ちしてしまいハマってくれなかったので私が集めたのだけど。一時どこの書店に行っても棚がすっからかんでもどかしかった。
ふーん、と風磨くんがどうでも良さそうな返事をする。多分本当にどうでもいいんだろう、前の学校にいた鬼滅が好きなクラスメイトの話もこんな風に聴いてたんだろうなと思った。
ようやく辿り着いた最寄駅。改札も一緒に抜けてくれた風磨くんは、きょろきょろと辺りを見渡していた。
「ここがAの地元なんだ」
「何にもないでしょ。コンビニくらいしか無いよ」
「俺んとこも変わんねーよ」
呆れたように笑った風磨くんが、ふとある一点に視線を止めた。その先を追うと、数日前から立てかけられている看板が目に入る。
「夏祭り？」
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ハル(プロフ) - ハッピースクールさん» ハッピースクールさん！こちらも来て頂いてありがとうございます(^^)頑張ります！どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 名無し96398号さん» コメントありがとうございます！全部読んで下さったんですか！？ありがたや…！無理しない程度に頑張ります！のんびりお付き合いくださいね(*^^*) (2021年8月22日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - ハルさんのお話大好きで、新作楽しみにしてました。頑張ってください (2021年8月22日 2時) (レス) id: ce9527749f (このIDを非表示/違反報告)
名無し96398号(プロフ) - 勝利くん担でハルさんのお話全て読ませていただいています！今回もものすごく楽しみです、、！無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
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