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勝利が保健室から出て行ったのを確認した私は、着替える為に制服を広げた。丁寧に畳まれた制服の一番上に、折り畳まれたメモが添えてある。
なんだろう、と広げると、見慣れた綺麗な文字が並んでいた。凪沙だ。
「『佐藤くんのことはいい感じに誤魔化しとくので任せてください』……天才？」
一番の心配事というか、お気楽な高校生活は終わったんだ……って落ち込んでいたさっきまでの私に教えてあげたい。持つべき友は凪沙だ。
帰ったらお礼のLINEを送ろう、と心に決めて体操服から着替える。ベッドから降りると少しふらりとしたけど、気のせいという事にしてカーテンの外に出た。これ以上心配を掛けたくない。
「先生帰ります」
「送れなくてごめんね、気を付けて帰ってね。佐藤くんは先に出て行ったけど……」
「大丈夫です、すぐに追いつくので。ありがとうございました！」
ぺこりと頭を下げて保健室の外に出る。授業が終わってしばらく経っているからか、校舎は静かだった。グラウンドから、部活を行う生徒達の声が聞こえてくる。
昇降口でローファーに履き替えて校舎の外に出た。勝利からは『駅で待ってるよ』とLINEが入っていた。
何だかんだで私のワガママを聞いてくれる勝利には感謝しかない。今日は朝から心配を掛けてしまったし、勝利にもちゃんとお礼を言わないとな。
幸運なことに熱によるだるさも寒気も消えていて、早足に駅へ向かう事が出来た。同じ高校の生徒が誰も乗っていない端の車両に勝利と２人で乗り込むと、勝利が一人分だけ空いていた席に座らせてくれる。
「大丈夫？ 身体しんどくない？」
「うん、全然しんどいない。熱下がってきてるのかな？」
「気合いで動けてるだけじゃない？ 駅まで長いし寝ときなよ」
「それはそうかも……。うん、寝とく」
家に帰らなきゃ、という緊張感みたいなもので誤魔化せてるだけなのかもしれない。勝利の言う通りに目を瞑ると、途端にウトウトしてきた。
「着いたら起こすから、おやすみ」
私の前に立っている勝利が穏やかな声でそう言う。勝利の声に安心したのか、消えたと思っていた気だるさが眠気を連れてやってきた。言葉に甘えて、駅に着くまで眠ろう。着いたら家まで歩かないといけないし。
リュックに頭を預けて眠りに落ちる。勝利は言葉通り、地元の駅に着く頃に私を起こしてくれた。
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ハル(プロフ) - ハッピースクールさん» ハッピースクールさん！こちらも来て頂いてありがとうございます(^^)頑張ります！どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 名無し96398号さん» コメントありがとうございます！全部読んで下さったんですか！？ありがたや…！無理しない程度に頑張ります！のんびりお付き合いくださいね(*^^*) (2021年8月22日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - ハルさんのお話大好きで、新作楽しみにしてました。頑張ってください (2021年8月22日 2時) (レス) id: ce9527749f (このIDを非表示/違反報告)
名無し96398号(プロフ) - 勝利くん担でハルさんのお話全て読ませていただいています！今回もものすごく楽しみです、、！無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
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