prologue ページ1
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「遺骨、食べる人いるらしいよ」
最愛の人や家族やペットの遺骨をね、食べる人がいるんだってさ。自分の体の中に生きてるとでも思いたいんだろうね、きっと。
昔、誰かにそんな話を聞いたとき正直ちょっと引いた。
でも、今ならその気持ち、痛いくらいにわかる。
「そんなことしたら、貴方は引いちゃう？」
笑うと目が線になって小動物のように愛らしい顔だった人。20年なんて、そんな短すぎる時間を生きた人。
私の、最愛だった人。
「砂みたい」
この海に撒いてと言った貴方の顔は、もう自分の残り時間を悟っていたね。私も、僕がいなくなる覚悟をしてねと言われている気分になった。
好きでいることを忘れるくらい好きだった。
喜怒哀楽すべての感情に貴方が存在した。だからあの日、貴方が死んだ日、病室に感情を忘れてきたみたいに私の心は温度が無くなった。
「味、しないんだ」
幾度となく一緒に過ごした夜に味わった貴方の味。砂のように粉々になった骨からは、少しも貴方の味はしなかった。
口の中に、ただ貴方の痕跡だけが残る。
これ、いつ飲み込んだらいいの。
いつ、飲み込めるのよ。
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だみ(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます！前作からありがとうございます🥰次回作もぜひ楽しみにしててください🫡 (2022年9月18日 23時) (
レス) id: c088f25a74 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - 赤福食べたいさん» コメントありがとうございます！私の中で「こんなホシくんだったら最高！」が詰まった感じになったので、そう言っていただけて嬉しいです♡ (2022年9月18日 23時) (レス) id: c088f25a74 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます！前作から見てくださっているんですね！めっちゃ嬉しいです🥰これからもよろしくお願いします⭐️ (2022年9月18日 22時) (レス) id: c088f25a74 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 前作読ませてもらってます！とても面白いので次回作も楽しみにしてます🫶 (2022年9月17日 14時) (レス) @page32 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
赤福食べたい(プロフ) - 前にコメントしてたkoroです！お話、すにょぺんには たまりません♡ キュンキュン話をありがとございました！またぜひお話待ってます✧*｡ (2022年9月17日 13時) (レス) @page32 id: ae3f32f87f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だみ
| 作成日時：2022年5月21日 15時
