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メロディはすぐに出来た。
想像しながら歌詞を作ってきたから。
【明日、新曲聴いてくれませんか】
深澤さんにそう連絡して、夜ご飯を作る。
と言っても、深夜なので卵かけご飯。The手抜きご飯。
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翌日、緊張しながら会社へ来た。
｢なあに、デビルちゃん、緊張してんね｣
｢クマさんの振りかけた仕事のせいです...！｣
｢お、大詰めなの？ ファイトだよ、茂木ちゃんならできるよ｣
サラッと嬉しいことを言って去っていくクマさん。
｢カッコよすぎる...すき...｣
クマさんのイケメンさに浸っていると微かに呼ばれた私の名前。
窓口カウンターには深澤さん。
｢え！？ なんで！？｣
｢あ、Aちゃーん！ 気付いてくれてあんがとねえ｣
ニコニコしながら手招きする深澤さん。
｢...どうしたんですか？｣
｢いやあのねえ、こっちのセリフよ？ LINE送るだけ送って時間言わないんだもん｣
LINE...
回りきらない頭を回して考える。
｢あ、LINE｣
思い出したあ？ なんてケラケラ笑う深澤さんを横目に、鞄から携帯を漁る。
｢あった！ あ、ほんとだ返事来てる｣
普段携帯をほとんど見ない私は返信が来るなんて考えてなくて。
｢深澤さん！ すみません、今見ました！｣
すぐに駆け寄って謝る。
｢いいよお、SnowMan今日事務所いるから、終わったら声掛けて？｣
｢わ、わかりました！｣
まさかの伝達ミス。申し訳ないことしたな。
｢みんなより早く緊張してるAちゃんに会えてよかったよ。かあいい｣
｢...無自覚人たらしリアコ製造機め｣
｢ん？なあに？｣
｢なんでもないですまたあとで！｣
もはや、半分は逃げた。
｢緊張でご飯全部吐きそう｣
｢食べる元気はあったのね｣
｢そりゃあご飯は力の源なので！ ってクマさん！？｣
｢私も時間あったら曲聴きに行くね｣
｢来ないでください！ 恥ずかしい！｣
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作者名：なあちゃむ | 作成日時：2022年4月30日 0時
