＊Insult... 2＊/本編 ページ33
「動物たちを傷つけないで…！彼らは危険じゃありません！」
「…我々が判断します」
「待ってください！議長…」
「ミスA。貴方には失望しました。いくら友人と言えど犯罪者の肩を持つという事に。これは、国際機密保持法違反を犯した彼らの責任です。彼らを牢屋に入れて」
「やめてください！」
「ミスAは暫く、自身の部屋で頭を冷やして。今回の件がこれで片付けば、自国へのチケットを手配します」
ピッカリー議長のあまりの物言いに、顔から火が出るんじゃないかと言うくらいに血が上った
一つも、話を信じてくれない…聞いてくれないではないか
これでは、私が来た意味などないようなものではないか！
杖に手をかけようとしたその時、いつの間に隣に立っていたのだろうパーシバルさんがそれを制した
「やめておけ。私は君を牢屋には入れたくない」
「〜っ…動物たちに危害は加えないでください。安全は私が保証致します」
泣きそうになるのを堪えながら、議長をひと睨みしてパーシバルさんと共に外へと出た
「…また火傷をしているな」
「……」
手首についている跡を見た彼は自分の杖をふるって跡を消していく
言葉を発する気力もなく、その行為を眺めていると、治療はすぐに終わった
彼に連れてこられたのは局長室だった
綺麗に整頓されている室内は、きっちりとした彼らしいものだと思う
「どうぞ」
いつもは彼が座っているだろう椅子に促されたが、首を横に振ってトランクを見つめた
「ふぅ、A。怒る気持ちも分かる。しかし議長の言い分ももっともなんだ、わかるな？」
「…ノー・マジを巻き込んだ挙句、魔法動物の持ち込みをしてしまった…」
「あぁ。あの人は頭が固い…。オブスキュラスを生むものがアメリカにいたとなってしまえばその立場が危うくなるから容認しない。あまりにも自分勝手で利己主義だと私も思う」
パーシバルさんは私の頭を少し撫でた後、トランクを開けた
中へと続く階段が見えて、彼は片足を突っ込んだ
「君も来てくれ。今回の騒動は私もオブスキュラスだと睨んでいると言ったろう？彼らの誤解を解くためにも…」
優しい言葉に辛かった心が少し解れた
そうだ、全員が信じてくれていないワケじゃない
パーシバルさんが信じてくれているではないか
今度は首を縦に振って、彼の手をとった
Insult... END
あとがき
つらいよなぁ…こんなこと言われると…
信じたくなるよなぁ
＊Trunk... 1＊/本編→←＊Insult... 1＊/本編
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奥山乃愛(プロフ) - あと動物？たちに好かれたいです！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、応援ありがとございます！そう言っていただけると捗ります〜！ 気長に待っていただけると嬉しいです！ (2022年6月6日 8時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしています！ゆっくりで大丈夫です！更新頑張ってください( *´꒳`*)♡ (2022年6月5日 11時) (レス) @page40 id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、リクエスト＆感想ありがとうございます！6/1に発表致しますので、それまでお待ちくださいませ(´˘`＊) (2022年5月19日 15時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檜ノ山 | 作成日時：2022年5月9日 2時
