＊Riot... 2＊/本編 ページ23
私の手元に式神が戻る
「—時代遅れの法律とかね。友人になっちゃダメ、結婚もダメ。そんなのナンセンスだ」
「私が彼と結婚！？」
「あー…二人とも？」
「「何！？」」
ゆっくりと中に入り二人に声をかけると、すごい剣幕でこっちを睨まれた
こわーい…
「え、あ、A！？ご、ごめん僕…」
「いいのよ、ニュート。この子、逃げてたから届けにきたの」
小瓶に入ったビリーウィグを手渡すと本当に申し訳なさそうに眉を下げて私の手を握った
彼も鞄がなくなり、動物たちの事が心配だったのだろう
「ありがとう」
「ん。それで、一体何が…あら、貴方」
「あー…えっと…」
「はっ！そうだった！」
ニュートとティナに気を取られていたため気づかなかったが、とても体調の悪そうな人が床に伏せてこちらを見上げていた
あの時、銀行の近くでぶつかった愛されボディの彼だった
首筋には何かに噛まれたのだろう傷口が出来ているのが見えた
「ミスター、大丈夫…ではなさそうね。ティナ、どうするの？」
「はぁ、どうするもこうするも…皆一緒に来て」
「どうして僕まで…」
「ニュート。魔法動物が逃げ出してるの。ケガ人だって出てる。自分に非がないなんて言えないでしょ？」
「うっ…」
「Aの言う通りよ。さ、彼を支えるのを手伝って！」
床に伏せっていた彼をティナとニュートが支え上げる
その間「これは、夢だ。そうさ、銀行にだって行ってない。これは悪い夢だ」なんて朧げな意識の中で言っていた
可哀想に…
ティナは頭が痛そうに自分にとっても悪夢だと言って、私に合図を送った
杖をふるって姿くらましを行い件の場所へと向かう
その時気づいておけばよかった
飾られていた額縁の裏にテディが隠れていたという事に…
——…
「ここを右よ」
ニューヨークの街の中
冬だから日が暮れるのは早く、まだ5時になる手前だというのに薄暗くなってきている
ノー・マジの彼はとても体調が悪そうだ
「大丈夫？ミスター」
「あぁ…だい、大丈夫…あと、俺の名前は、ジェイコブ…ジェイコブ・コワルスキー…」
「ミスターコワルスキー。無理しないで。私はAよ」
「あぁ〜…あぁ」
全然大丈夫じゃないな
きっと視界がくるくる回っているに違いない
しかし、しっかりと名前を名乗ってくれる辺り彼の人柄がとてもいいのが伺えた
私は背が低いから支えには向いておらず、道案内で前を歩くしかできないのを申し訳なく感じた
Riot... END
あとがき
ランキング入りありがとうございます！
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奥山乃愛(プロフ) - あと動物？たちに好かれたいです！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、応援ありがとございます！そう言っていただけると捗ります〜！ 気長に待っていただけると嬉しいです！ (2022年6月6日 8時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしています！ゆっくりで大丈夫です！更新頑張ってください( *´꒳`*)♡ (2022年6月5日 11時) (レス) @page40 id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、リクエスト＆感想ありがとうございます！6/1に発表致しますので、それまでお待ちくださいませ(´˘`＊) (2022年5月19日 15時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檜ノ山 | 作成日時：2022年5月9日 2時
