本日ハ雲天ナリ･･･118 ページ24
sideA
本丸は今日も、いつもと同じ朝を迎えた。
今では、朝支度を済ませた刀剣男士達が、大広間に集まるのが習慣化してきている。
そんな中、私は大広間へと向かう二つの影を見つける。
『･･･清光、安定。』
清光｢お、主おはよう。｣
安定｢おはよう。｣
『おはようございます。
･･････ちょっと良いですか、』
ちょいちょいと手招きをして、二人を呼ぶ。
清光｢･･･ん？なぁに、主？｣
･･･
『･･････手、出してください。』
安定｢･･･へ、手？
･･･いいけど･･･？｣
清光｢どうしたの？、
･･･はい。｣
『･･･今にわかりますよ。』
そう言って私は、二人の手をギュッと握る。
そしてまた、さっきと同じように意識を集中させた。
フワッと下から風が舞い上がって、私達の髪を持ち上げる。
清光｢･･････え･･･｣
安定｢･･･なに･･････これ･･･？｣
みるみるうちに二人の傷が塞がっていき、風が収まった頃にはすっかり傷は消えていた。
初仕事にしては上出来なのでは？
『･･････ど、･･･どうでしょうか。
良くなりましたか？』
二人は驚いたようで、目を丸くさせている。
が、それも途端に笑顔になった。
清光｢え･･･主、霊力が扱えるようになったの？｣
安定｢すごい･･･全然痛くないよ、ありがとう主！｣
『今朝、ようやくものになったんです。
･･･恐らく、これで皆さんの手入れが出来るかと･･･』
そう言った瞬間に、二人がガバッと抱きついてくる。
『･･････わぁ･･･』
･･･
清光｢やったね主！ ありがとう！！｣
安定｢こんなに体が軽いの、初めてだ。｣
『･･･いえ･･･。
･･･遅くなってごめんなさい。
お二人にも、たくさん迷惑をかけましたから･･･これくらいは当然です。』
清光｢･･･またそうやって主は･･････｣
清光が困った顔をする。
『･･････でも、』
清・安｢｢･･･？｣｣
『････････今度こそ、私にお任せ下さい。
今までは守ってもらう側でしたが･･･
･･･これでようやく、
あなた達を守ることが出来ます。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど！他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます！(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます！ (2020年4月19日 7時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです！伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね･･･。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね！ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉･･･！(*ﾉД`*)･ﾟ･。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よぺ | 作成日時：2020年4月1日 17時
