本日ハ雲天ナリ・・・82 ページ37
side小夜
この人は・・・僕達のことを、
どんなふうに思っているのかな・・・。
まだ慣れていないのに、
手入れをしてくれたり
本丸の掃除をしてくれたり
僕なんかにも、話しかけてくれた。
柿が好きだと言っただけで、また持ってくると言ってくれた。
前の主とは大違いだ。
・・・僕は、女の審神者はあまり好きじゃない。
(むしろ・・・嫌いだ・・・。)
その審神者のせいで、宗三兄さまがほとんど重傷にされたから。
兄さまは、悪いことはしていないのに・・・。
それなのに、
叩かれたり、蹴られたりしても、兄さまは何も言わないで、ずっと審神者を睨んでた。
僕は刀としても、人としても、まだ未熟だ。
だから、兄さま達を助けてあげられなかった。
僕には力がないから、兄さま達は僕を守ろうと必死になってくれた。
でも、その度に傷つく兄さま達を見るのは・・・
小夜「・・・・・・もう、嫌なんだ・・・。」
・・・
でも、
「あの人」 は、何かが違う気がするんだ。
前任みたいに、表情がコロコロ変わったりする訳でもないし、全く笑わない、・・・・・・のに、
その人の、言葉一つ一つが、行動一つ一つが、
全部暖かい。
僕たちのことを考えてくれている。
ちゃんと見ていてくれる。
さっきだって、
刀という道具じゃなくて、ちゃんと人として接してくれた。
小夜「・・・兄さま達にも・・・・・・分かってもらえるかな・・・・・・?」
お盆を持って襖を開ける。
江雪「・・・おや、・・・どうしたのですか。」
小夜「・・・兄さま・・・あの人が、お昼ご飯を作ってくれたよ。」
宗三「・・・ご飯・・・・・・ですか・・・?」
小夜「兄さま達の分もあるから・・・・。」
宗三兄さまは人間が嫌いだから、最初は嫌そうな顔をしてたけど、
宗三「・・・はぁ、・・・。お小夜がせっかく盛り付けてくれたものですからねぇ・・・・・・。」
と言って、少し食べてくれた。
江雪兄さまも、美味しいと言っていた。
江雪「・・・しかし、・・・このようなものは初めて食べました。」
小夜「・・・オムライスっていうんだ。」
宗三「おむらいす・・・ですか・・・?」
小夜「そう、・・・美味しい・・・・・・?」
宗三「・・・・・・まぁまぁですね・・・。」
江雪「ふ・・・素直でないですね。」
(こんな日が、いつまでも続けばいいな・・・・・)
547人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» 私ももう趣味の一環として書いているので、全然苦ではないですよ(笑)。楽しんでいただけているのなら、本望です(*^^*)。まあ、程々に頑張ります! (2020年3月27日 18時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - やはりとても面白いですが、無理はしないで下さいね? (2020年3月27日 13時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鳳李千歳さん» わああ!ありがとうございます┏○┓。そうですね、結構序盤で長めに使ってしまったので、伊達のお話が終わったら、長谷部くんとかの絡みを作りたいと思います!千歳さんの小説が出来たら読んでみたいですね!ご意見ありがとうございます! (2020年3月27日 7時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鳳李千歳(プロフ) - とても面白かったです!一期か、へしべ(圧し切り長谷部)、亀甲と夢主ちゃんの絡みがほしい…。というか夢主ちゃんとっても可愛いです!!僕もこんな小説書けるようになりたいです!尊敬しました!ぜひ体調に気を付け頑張ってください!!!応援してます! (2020年3月27日 3時) (レス) id: 94a41c4f40 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - Λさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです(*´ω`*)。完結までは頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2020年3月26日 19時) (レス) id: 737a10364d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よぺ | 作成日時:2020年3月24日 9時