二霊目 ページ3
ut「ところで何で君はここに来たの？」
鬱はそう聞いてくる。
別に言ってもいいか。
『忘れもん。作文用紙を忘れたんよ。』
そう言うと、なるほどと言う顔をしながら、
ut「ほ〜ん。で、何年何組？」
いや、なんで教えないと駄目なんか？
話をそらす。
『そういや鬱さ、何なん？誰？何もん？教師でも無いし、私の知っている限りじゃあそんな生徒居なかったよね？』
そう言うと、怪しげに嗤う。
ut「…気になる？」
『そりゃ勿論。』
だったら、と言って口を開く。
ut「教えてよ、クラスと名前。まぁもうこの廊下は2年a組かb組だけどね。」
…気になる。どうしても気になる。
背に腹は代えられない。
『a。そんでもってA。』
そう言っていると、クラスに着いてしまった。
私は、自分の作文用紙を手に入れる為、教室に足を踏み出そうとした瞬間。
ut「今は駄目！」
鬱に手を引っ張られ、女子トイレに連れてかれた。
いや、お前…男だよな。
『何なの！』
そう声を張り上げると、私の口を手で塞ぐ。
ut「ショッピ君がいる。…絶対に声を出したら駄目。」
ショッピ君が何だかは知らないが、声を出さないよう気をつける。
コツン、コツン、
そう靴の音が聞こえる。
そして、暫くすると小さくなっていった。
私は女子トイレから出て、ショッピ君とやらが歩いていった方向を見る。
彼の姿、目がいいから少しは見えた。
紫色と白のヘルメットに、茶髪。
そんな彼の姿を、何処かで見たことある気がした。
まぁ、今はいいや。
そして、教室に入り、作文用紙を取る。
『目的の物も手に入ったし、帰るわ。』
そう鬱に告げると、彼はニタリと笑う。
ut「その前に、僕の正体教えたる。」
…そんな事言ってたな。
ut「僕はね、怪異。学校十四不思議の第五怪異こと鬱、またの名を大先生って言うんだ。」
十四不思議。
その言葉を聞いた途端に心臓が跳ねた。
…ホントにいるとは。
『第五怪異って…』
私が聞くと、彼は下卑た笑みを浮かべながら、
ut「女の子が一人でいるとこを見つかると、帰って来れなくなる。それが僕さ。」
…そう言って服を脱がせようとしてくる。
最悪。変態。ゴミ。
というより、これは怪異。そして実体がある。
なら、暴行罪は適用されないな。
『この最低が！気持ち悪いぞ！』
そう言って鳩尾と股間に一発ずつ蹴りと殴りを入れる。
ut「グハッ！」
倒れかけたが、まだ起き上がる。
…何でこうなったんだよ。
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いちごおしちゃん☆(プロフ) - えぇー！？なんでこんな神作なのに終わっちゃってるんですか！？もっと見たいのに……！もう来ないんだろうけど待ってますね……！！ (7月18日 21時) (
レス) @page36 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
要らない子(天葉) - ん"ん"ｯｯまた読みに戻って来ちゃった☆ ここの神作が好き過ぎて……ｸﾞﾍｸﾞﾌｯ (2020年12月3日 0時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - ルマさん» 神ではないです。更新頑張りますね！コメントありがとうございます (2020年4月30日 8時) (レス) id: 64ec12ca01 (このIDを非表示/違反報告)
ルマ - 神っすね！更新頑張ってください！楽しみにしてます (2020年4月29日 20時) (レス) id: f6ab2b6d1a (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - おっど#sakuraさん» あ、ありがとうございます！(わーいリクエストだ！)了解しました！近い内に書き上げますね！ (2020年4月23日 7時) (レス) id: 1546390b18 (このIDを非表示/違反報告)
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